■総評
調査の結果、職場の人間関係が良好だと感じている人は63.5%で、6割を超えている。
人間関係が良好と思う理由は、「特に問題を感じていないので」が38.5%で最多となった。続いて「職場の雰囲気がいい」が26.1%、「コミュニケーションが取れている」は21.7%となった。以下、「距離感がうまく取れている」は5.6%、「仕事を相談できる人がいる」は3.1%。「その他」は4.7%だった。
反対に、良好だと思わない理由は、「対人関係がうまくいっていない」が36.1%でもっとも多かった。以下、「社内の雰囲気が悪い」(24.4%)、「上司とうまくいっていない」「コミュニケーションが取れていない」(各9.4%)と続いた。「その他」は13.9%、「回答なし」は6.6%だった。
全体の3分の2近くの人が、職場の人間関係は良好だとしている。その理由としては「特に問題を感じていないので」がもっとも多かったが、これはやや漠然としている。ただ、うまくいっているときほどその理由を考えることは少なく、「特に問題がないので問題ない」と思うのはとても正直な感想なのかもしれない。そのあとに続く「職場の雰囲気がいい」「コミュニケーションが取れている」「距離感がうまく取れている」「仕事を相談できる人がいる」も表現こそ違え、いずれも良好な人間関係を表現するバリエーションであり、突き詰めると「問題ない」ということなのだろう。
一方で、4割近い人が職場の人間関係が良好でないと感じており、その理由は、こちらも極めて当たり前の「対人関係がうまくいっていない」が最多だった。これももはや、トートロジーといってもいいかもしれない。続く「社内の雰囲気が悪い」「上司とうまくいっていない」「コミュニケーションが取れていない」もいずれも、さまざまな表現で「対人関係がうまくいっていない」ことを訴えているといってもいいだろう。
同じ仕事をするのならば、少しでも良好な人間関係の元で行いたいと思うことは当然のことだ。今回は6割以上の人が人間関係は良好だと回答しているが、そうでない人たちも少なからず存在している。企業としても、良好な人間関係の元に業務が遂行される方が結果として優れたパフォーマンスを実現できるはずだが、世の中には劣悪な人間関係を放置しているブラック企業が溢れているのが現実かもしれない。少しでも良好な職場環境が実現してほしいと思わせる調査結果となった。
調査時期: 2018年5月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 501人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません