d'Action 360の撮影モードは「ドライブモード」「アクションモード」「駐車監視モード」の3つがあります。ドライブモードが通常の常時撮影で、アクションモードが手動による撮影、駐車監視モードは別売のオプションを装着した場合のみ利用できる撮影となります。
ドライブモードは、車のエンジンをかけたと同時にドライブレコーダーの電源が入り、自動的に撮影を開始する通常モードです。エンジンの始動から10~20秒程度で撮影が始まるので、エンジンをかけてほどなく発生したアクシデントも逃さず録画できます。
駐車監視モードは、別売の駐車監視オプション「DC200」(実売価格は税込6,500円前後)を装着することで使えるようになり、駐車時に衝撃を検知すると自動録画してくれます。駐車監視モードにするとクルマのバッテリーを消費しますが、電圧監視機能によりバッテリーの電圧が一定水準まで下がるとドライブレコーダーの電源を自動で落とし、バッテリー上がりを未然に防いでくれます。
d'Action 360の撮影解像度は、ドライブモード時で1440×1440ドットとなります。全方位カメラとして見れば決して高解像度ではありませんが、標識などの大きな文字や信号機の点灯色、2~3m程度の至近距離にいる他車のナンバーは問題なく読み取れるため、ドライブレコーダーとしては合格でしょう。トンネル内などの暗い場所でも、黒つぶれせずにはっきりと映っていました。LEDタイプの信号機の撮影にも対応しており、信号機の点灯色も逃さず撮影できます。
ドライブモード中にドライブレコーダーの録画ボタンを押すか、スマートフォンのアプリから操作すると、手動録画モードに切り替わります。手動撮影モードの撮影解像度は1440×1440ドットと2880×2880ドットの2種類が選べ、2880×2880ドットだとドライブモードよりもさらにきれいに撮影できます。
d'Action 360が優れているのが、撮影モードによってWDRのオン/オフや露出などの補正の味付けを変えていること。走行中に明暗が変化するドライブモードでは、白飛びを抑えるよう露出を調整しつつ、輪郭をはっきり見せるように補正する味付けにしているそうです。
マイクはステレオタイプを搭載しており、クリアな音を収録できます。左右の窓を全開にして車内に風が多く入り込むような状況や、オープンカーでルーフを開けた状態にしても、耳障りな風切り音が最小限に抑えられました。
撮影した映像の記録にはmicroSDカードを使います。製品に付属する16GBのmicroSDHCカードを利用した場合、通常のドライブモードでは約63分間の撮影ができます。最大容量となる128GBのmicroSDXCカードを使った場合、約572分の長時間録画ができるので、メモリーカードはできるだけ大容量のものを用意しておくのがよさそうです。
撮影した動画は、専用アプリを導入したスマホかWindowsパソコンで確認できます。4種類の再生方法が用意され、目的によって見る方法を変えられるのは面白いと感じました。再生中の視点変更や映像の拡大・縮小はもちろんのこと、スマートフォンのアプリではVRゴーグルでの視聴にも対応します。
本体にGPSを搭載しており、映像ともに位置情報や車速を動画と一緒に記録できます。スマホアプリやWindowsのソフトを使えば、動画の再生時に動画の上に速度が重ねて表示されます。また、走行経路を地図上に表示できるので、その日の行動を振り返りやすいのも便利だと感じました。