心のバランスは、何をきっかけに崩れてしまうかわからないもの。下のチェック項目のうち、いくつか該当するものがあれば、早めに対処をするようにしたい。

・眠りが浅くなった(朝早く覚醒してしまう)
・食欲が低下してきた
・「楽しい」と思うことが減った
・集中力が続かなくなった
・責任感が強いほうだ
・ワークシェアが苦手だ
・オン&オフの切り替えが苦手だ

「無理をしない」生活でストレスの軽減を

それでは、メンタル不調を遠ざけるためには、日頃からどんなことに気をつけるべきなのだろうか。小林医師は「まずは、何事も無理をし続けないこと」と話す。

例えば、毎日残業していたり、休みもろくに取らずに働いたりしている人は、オン&オフの切り替えを意識して生活をする。何でも自分ひとりで抱え込みがちな人は、同僚や後輩とワークシェアする。このように、ストレスを抱え込まないようにすることが重要になってくる。

「また、自律神経を整えるために毎日続けやすいリラックス法を見つけ、習慣にすることも有効です。アロマや香水などのお気に入りの香りを楽しんだり、軽く体を動かし、心身をリフレッシュしたりするのもよいでしょう」

  • 自分なりのリラックス方法を見つけよう

質のよい睡眠を心がける

睡眠も心の健康に影響するため、質のよい眠りを意識することも大切だと指摘する。

「睡眠は心の健康に影響を及ぼしますが、たくさん眠ればよいというものではありません。週末に『寝だめ』をしてしまうと、結果的には時差ボケのような状態になってしまうため、月曜日が余計に辛く感じやすくなります」

大切なのは量よりも質。週末も平日と同じリズムで寝起きすることが、心身の健康を保つ秘訣となる。

さらに、これからの季節は気温も上がってくるため、ついシャワーだけで済ませたくなりがちだ。それでも、できるだけ湯船につかるようにすると、疲労回復が早まって寝入りもスムーズになるという。

「自分には関係ない」と思っても、心の病はいつ自分に降りかかってくるかわからない。常に自律神経のバランスを整えるセルフケアを取り入れ、春のメンタル不調に悩まない健やかな心身をキープしよう。

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