第2章はMicrosoft Windows Developer Experience, Kevin Gallo氏が登壇し、開発者向けの機能を次々とアピールした。まずは「UWP XAML Islands」。WindowsフォームやWin32、WPF(Windows Presentation Foundation)などUIスタックを選ばず、XAMLコントロールにアクセスし、Fluent Design Systemのを利用するフレームワークのようだ。
Gallo氏は既に発表済みのWindows ML(Machine Learning)に触れつつ、「Windows UI Library」を発表。ウィンドウフレームなどに活用し、Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)以降で利用可能だという。また、「.NET Core 3.0」も取り上げた。筆者の興味を引いたのは「MSIX」だ。存在自体は2018年3月に発表済みで、AppXとMSI形式を融合するコンテナ化ソリューションのMSIXだが、新たにWindows 7をサポートするという。Microsoftの意図は計り知れないが、米国でもWindows 7に対する根強い需要があるのだろうか。
開発者向けにはHyper-V上で動作するAndroidエミュレーターの提供を表明した。既にVisual Studio Emulator for Androidが存在するが、Microsoftは「Hyper-V VMやDockerと肩を並べる」(Kevin氏)と自信を見せる。具体的な利用方法は公式ブログで公開しているので、機会を見て読者諸氏にご報告したい。なお、OSS(オープンソースソフトウェア)コミュニティと協力し、Hyper-Vとxrdp(オープンなリモートデスクトップ)との親和性向上、メモ帳のLF(改行コード)対応も表明した。