スマートフォンもノートPCも十分すぎるほど高性能な昨今、それらの体感速度を最も左右するのはネットワークの速度です。この究極のボトルネックを解決するべくGoogleがリリースしたのが、今回レビューする無線LANルータ「Google Wifi」です。
「Google Wifi」は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応(2.4GHz帯/5GHz帯対応)の無線LANルータです。ふたつのアンテナ(2×2)を搭載しており、理論上の最大通信速度は866Mbps(5GHz帯接続時)がうたわれています。
最大の特徴は、Google Wifi同士をワイヤレスで接続した「メッシュネットワーク」を構築し、広い範囲に安定、かつ高速なWi-Fi環境を構築できること。製品公式サイトには、約85平方メートル以下では1台、85~170平方メートルでは2台、170~255平方メートルでは3台のGoogle Wifiを設置することが推奨されています。
プロセッサは最大710MHz動作のクアッドコア、メモリは512MB、ストレージは4GB(eMMC)を搭載。本体サイズは直径106.1mm、高さ68.7mm、重量は340g。電源には付属の「15W電源アダプター」を使用します。
セットアップはGoogleアカウント+アプリだけ
Google製の無線LANルータだけにセットアップは比較的わかりやすいですね。Google Wifiに電源ケーブルを接続したら、イーサネットケーブルでモデムと接続。あとはiOS、Android用に用意されている「Google Wifi」アプリをインストール、起動して、メッセージに従ってセットアップするだけ。初回セットアップ時のスマホとGoogle Wifiとの接続は、QRコードを読み取ればOK。ネットワークに関する詳細な知識は必要ありません。
セットアップが終了すると、専用アプリのトップ画面が表示されます。ここには、新機能やアプリのアップデート情報が表示される「ネットワークアシストタブ」、ネットワーク全体のマップが表示されてステータスを確認できる「ネットワークタブ」、詳細設定が可能な「設定タブ」が用意されています。
ゲストWi-Fiや優先して接続する端末を設定できる機能も
「ファミリーWi-Fi」は特定の端末のWi-Fi接続を定期的に停止したり、成人向けサイトをブロックするための機能。「ゲストWi-Fi」は一時的に無線LANネットワークを貸すためのアクセスポイント名とパスワードを作成する機能です。
ユニークなのが「優先端末」機能。これは特定の端末の帯域を優先的に確保する機能で、「設定タブ→優先端末」から設定できます。優先端末には1時間、2時間、4時間のいずれかの時間を指定可能です。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで、4Kコンテンツを遅延やコマ落ちなく鑑賞したいときに重宝するでしょう。