最新の完全ワイヤレスイヤホンを聴いてきた!(前編)

NUARL(ヌアール)ブランドからも完全ワイヤレス機が登場しました。価格をおさえつつ音を追求したイヤホンを次々投入してきたブランドですから、価格もさることながらその音質が気になるところです。

クアルコムの最新チップセットや高音質化技術「HDSS」を採用した「NT01」

スペックを見るだけでも、音に対するこだわりがわかります。米TBI Audio Systemsを中心に提唱される高音質化技術「HDSS」(High Definition Sound Standard)を完全ワイヤレス機で初採用したことは、そのひとつでしょう。クアルコムのDSP技術を利用したデジタルイコライジングを利用し、完全ワイヤレス機に適したチューニングも施されているそうです。

「途切れにくさ」も考慮されています。クアルコムの最新世代ワイヤレス用チップセットを採用し、Qualcomm TrueWireless Stereoテクノロジーと独自のMCA(Mutual Coupling Antenna)テクノロジーを組み合わせることで、安定性と低ノイズ化を目指したとのこと。

カラーバリエーションはマットブラックとブラックシルバーの2色です

連続再生時間は約5時間で、付属のバッテリーケースを使えば最大12時間利用できます。イヤホンのバッテリー残量はスマートフォン側で確認し、ケース側のバッテリー残量はLED(4段階)でチェックできます。試聴のときは確認できませんでしたが、充電が必要な残量になると音声で知らせてくれるそうです。

バッテリー残量を知らせるLEDが透けて見える構造など、細部にもこだわりが感じられます

その音質ですが、キレよくすっきりまとまっている印象です。中高域にかけてのヌケがよく、低域の量感もしっかり。装着性と音質を両立したという独自の「デュアルインサート・ノズル」の効果でしょう。ノズル先端に装着して耳穴の周りをふさぐ「フィッティングタイプ」と、耳穴の奥へ挿入し遮音性を高める「プラグインタイプ」の2種類のシリコン製イヤーピースの効果も見逃せません。

ユニークな取り組みとしては、完全ワイヤレスではありがちな「片側だけ紛失」に対応したことが挙げられます。購入から1年以内であれば、片側を紛失してももう一方さえ残っていれば新品と交換(有償)できる紛失サポートが付いています。