●主役はマイペース!?
――5人の個性が際立っていますよね。では、それぞれ演じているキャラクターと、ご自身の共通点は何だと思いますか?
下鶴 僕が演じる修善寺鏡太郎は、やりたいこと、やりたくないこと、必要なこと、今必要じゃないことがはっきりと自分の中にある子です。マイペースでやる気もないけど……。
小俣 (ジェスチャーで「声張って!」)。
葉山 省エネすることに関しては熱が入るタイプなんだよね。
下鶴 そう。熱が入るタイプです。
――みなさんから下鶴さんへのアシストが手厚いですね(笑)。下鶴さんは、ご自身で鏡太郎と似ているなと思うところはありますか?
下鶴 似ているなって多々感じますね。基本的には省エネですし、髪型のクセもちょっと似ているし。親近感というか、兄弟のような気持ちで接しています。
――他の4人から見て、下鶴さんはマイペースですか?
一同 マイペースですね!!
石井 座長としてがんばってまとめようとしてくれているんですけど、結局まとまらなくて僕らが助けるんです。さっきみたいに(笑)。
小俣 いろいろと抜けているところも鏡太郎に似ているよね。
下鶴 今後は仕事をしていくうえで、ちゃんとできるようにポンコツ度合いを下げていきたいです……。みんなから自立できるように。
――マイペースがゆえに芯がしっかりしているということはあるのでは?
葉山 ありますあります。鏡太郎も、鶴さん(下鶴)自身も。
下鶴 (無言で笑顔になる)。
小俣 にやっとするなよー! すぐ顔に出るんだから(笑)。
葉山 収録が進んでからですけど、鶴さんと収録の前日に電話で芝居の相談をしたりもして、座長の使命感をすごく感じているんだなって思います。
下鶴 いろんな人に電話でアドバイスをもらうこともあって、すごく頼っていますね。ひとりじゃ立てないリーダーだと思っているので(笑)。
安田 それも鏡太郎と同じだよね。
葉山 やっぱり鶴さんと鏡太郎自身に魅力があるから、みんな助けたくなっちゃうんだと思います。
下鶴 (再び無言で笑顔になる)。
小俣 だからにやにやするなって!(笑)。
石井 動画じゃないんだから、伝わらないよ(笑)。
――小俣さんが演じる霧島龍馬はどんなキャラクターですか?
小俣 霧島は、(修善寺)鏡太郎と幼馴染で、基本的に一緒に行動しています。鏡太郎に抜けているところがあるから「助けてあげなきゃ」って世話を焼く、お母さんみたいなキャラですね。しっかりしたところもあれば、和倉(七緒)からいじられることもある。一年生に対してはいきなり先輩ヅラをするけど、どこか抜けているところもあって、愛嬌がある表情豊かなキャラクターです。
――他の4人から見て、小俣さんはしっかり者ですか?
葉山 そうですね。霧島に似ているなと思うのは、たまに出るお母さんみたいな世話好きなところかな。
安田 メンバーの衣装のネクタイを結んでくれたりしますね。髪型を直してくれることもあるし。
葉山 あとは、いまリリースイベントに向けたダンスの練習をしているので、よく筋肉痛になっちゃうんですよ。それをグループメッセージで送ったら「鶏肉食べたらいいよ」ってメッセージが返ってきて。でも、それ以外にも大量のアドバイスが……。
小俣 なに、ありがた迷惑だった!?
葉山 実は、そう(笑)。世間話程度のつもりで送っていたから。
小俣 だって筋肉痛だって言うからさ! ダンスで使う筋肉と、筋トレの筋肉は違うから、鶏肉を食べて筋肉をつけて筋肉痛にならないようにって言いたかったんだけど。
石井 喧嘩すんなーーー(笑)。
葉山 (笑)。そういう世話好きなところがお母さんっぽいなぁと。
小俣 思ってないくせに!
葉山 いや、思ってる思ってる!でも僕は愛情に対してちょっと反発しちゃうところがあるから、素直に受け取れないところが少しあるかも…(笑)。
――小俣さんはダンス経験者なんですよね。みんなに教えることもありますか?
葉山 そうですね、めっちゃうまいです。ダンスについてのアドバイスはありがたく受け取っています(笑)。
――石井さんが演じる和倉七緒は、防衛部の部長で、唯一の3年生ですね。
石井 和倉は、柔らかい雰囲気なんですけど根はドSで、人をからかうのが大好き。特に霧島(龍馬)が面白い反応をするので、よくいじっちゃうんです。ちっちゃいいたずらっこがそのまま上級生になったみたいなキャラクターですね。僕との共通点は、うーん……。
――石井さんは人をいじるほうでは……?
石井 ないですね(笑)、いじられるほうです!!
葉山 まごうことなきいじられキャラだよね。
安田 4人の中では唯一の。
石井 逆に、かけ離れているからこそきっぱりと演じられるのかなと思います。和倉との共通点は、強いて挙げるなら考えるときの仕草かな。口元に手を持ってくるところが似ているって言われます。
――石井さんが演じる和倉は、小俣さん演じる霧島をいじる立場なのに、石井さんは小俣さんにいじられる側という。
石井 そうなんですよ。
小俣 不思議なことに、中身は逆なんですよね。
●小俣の推しメンは安田。その理由は?
――安田さんが演じる万座太子は一年生。見るからに優等生ですよね。
安田 万座くんはかっちりとした真面目な子なんですけど、道後といつも二人でわちゃわちゃとしていて、口喧嘩の内容も意外と子供っぽくてかわいいんです。僕自身と似ているところで、よくみんなに言われるのは、僕も万座くんも5人の中で一番年下なのに、落ち着いて大人っぽい部分があるところですね。……これ自分で言うと恥ずかしいですけど(笑)。
一同 (笑)。
葉山 大丈夫だよ、年相応のところもあるから。
――それはどんなところですか?
葉山 具体的にココとは言えないんですけど、収録の緊張した雰囲気の中だと大人っぽく見えるのに、一歩外に出ると、まとっている雰囲気が年相応に見えるなって。
下鶴 あと、最近、積極的にヒデさん(石井)をいじり始めたよね(笑)。
葉山 ヒデさん、脇腹が弱いから触ると反応が楽しいんですよ。でも僕はちょっかい掛けすぎたせいか、最近新鮮味に欠けるというか…(笑) だからやっちゃん(安田)に任せようかなと!
石井 譲り合ってんじゃないよ! 誰かのモノじゃないんだぞ(笑)。
安田 ヒデさん、面白いよね。だから僕も遊んでいます。
石井 真顔で言うなー!
――小俣さんは安田さんのファンと聞いていますが。
小俣 ファンというか、推しメンですね。僕、もうちょっと薄い顔だったらなって思うことがあるんですよ。それに、声も高くて骨太でガタイがいい。その点、彼は塩顔で、声も低くて、すらっとしていて……。僕のコンプレックスを全部解消した理想形なので、それで推しています。
――推していることは、普段の行動からも現れているのでしょうか?
下鶴 確かに、世話は焼きがちかな。
安田 結構ずっと一緒にいるよね、プライベートでも会うし。
石井 心を開いてきているのかも。
――葉山さんが演じる道後一六は万座(太子)と同じ一年生ですよね。どんなキャラクターですか?
葉山 一六はとにかく元気で明るくて、(修善寺)鏡太郎とは別の意味で抜けているおバカなキャラクターです。あと、末っ子キャラですね。僕自身も末っ子なので、周りからどう扱われるのかがわかるので、感覚的に一六に入り込めました。
――末っ子としてかわいがられてきたんですね。
葉山 3人姉弟なんですけど、一番上が十四歳上の姉がいて、真ん中が五歳上の兄がいます。小さいころは姉の着せ替え人形になっていました(笑)。だから同期よりは先輩と接するほうが慣れているんですよ。
――なるほど、ぴったり。
葉山 でも、一六と似ているところはそのくらいですね。一六はまっすぐな性格なんですけど、僕はちょっとひねくれている部分があるので。
――どんなところが、自分でひねくれていると思いますか?
葉山 素直になれない部分があるんですよ。一六だと、素直に「ありがとうございます!」って言えるけど、僕の場合は「今言われたことは嫌味なのかな、それとも褒めてくれているのかな」って考えちゃう。
――他のメンバーから見ても、葉山さんはひねくれ者?
安田 真顔で「縮んで」とか言われます……。
葉山 僕、身長が162センチで、ちょっとコンプレックスなんです。でも、密かに低身長をアピールポイントにしていけるかなとは思っているんですけど(笑)。周りからも「かっこいいよりはかわいいほうがいいんじゃない?」って言われ続けてきたので。
小俣 彼がひねくれているのはこういうところなんですよ! 自分で言っちゃう(笑)。
葉山 男としてはかっこよく見られたいって気持ちはあるんですけど、アピールポイントとして僕に「かっこいい」は多分ないだろうなって思い始めて、じゃあ違う方向で頑張ろうって。そしたら事務所から「あざとくするのはやめて」って言われました(笑)。でも、そこまであざとくないでしょ!?
小俣・石井 いや、あざといよ!
葉山 でも感覚でやっているから!
下鶴 僕はすごいなと思うんですよね。自分のやりたいことが見えていて、行くべき方向に向かって思い切り頑張れるっていうのは、長所だと思います。
葉山 やっぱ座長はわかっているよね!