ここまで説明してきたように、シンプルながらも色々と考える要素がある本作。正直、触る前は「1シーズン終わるくらいでレビューを書こう」と思っていたが、気づけば2シーズン、3シーズンと進み、深夜に原稿を書くはめになった。当然、自己責任なのでゲームのせいでも何でもないが、時間を忘れるくらい中毒性があるゲームだということは立証できた気がする(決して原稿を書く手が鈍っていた訳ではない)。
現役プロ選手をスカウト、オリジナル選手作成も可能
『サカつく RTW』には更なるお楽しみ要素として、「プレミアムスカウト」と「フォトつく」というスカウト方法も用意されている。「プレミアムスカウト」はログインやある一定の条件を満たすことで手に入るGBやスカウトチケットを使い、実際に活躍するプロサッカー選手を獲得できるスカウト方法。「フォトつく」はスマホのカメラ機能を使って自身、また友達や家族などの写真を撮影、その顔を元にオリジナルの選手を作ることができるというものだ。通常のスカウトだけでもある程度の戦力は十分に整えられるが、こういったものを使って更にチームを強くする、オリジナリティを出して楽しむのは本作の醍醐味ともいえるだろう。
今回のレビューで紹介したのは、『サカつく RTW』で楽しめるほんの一部の内容。ユーザー同士でレート戦が可能な「アリーナ」など、まだまだ楽しめる要素はたくさんある。本作は重度のサッカーオタクであり、「サカつく」ファンでもあった山田理一郎プロデューサーが手掛けたということで、コアなサッカーファン向けのゲームになるのか……とプレイする前は疑っていたが、そんなことはない。サッカーのことをそれほど知らなくても、「サカつく」をやったことがない方でも、育成やチームを強くしていく過程などの"経営シミュレーション"を十分に楽しむことができる。
また、「サッカーは好きだがゲームがあまり得意ではない」という方でも、常にプレイヤーの傍にいてくれる秘書のお姉さんが優しくゲームの進め方を手解きしてくれるので安心。チュートリアルも短く、やることは単純明快なので、サクサクと進めることが可能だ。まだまだ始動したばかりの『サカつく RTW』。「サカつく」をやったことがない方でも問題なく楽しめるので、興味のある方は一度ゲームを触ってみてはいかがだろうか。