2018年4月24日、サントリー食品インターナショナル(以下、サントリー)から「南アルプススパークリング」が発売された。ご存じのとおり、「南アルプスの天然水」は、サントリーの主力商品だ。
その主力商品に炭酸タイプが加わった。それが「南アルプススパークリング」。炭酸飲料は2000年代前半、勢いを失っていた。ところが2010年頃から再び復権し、現在大きな伸びをみせている。
一時、失速した炭酸飲料
失速の原因は、健康被害がささやかれたことだろう。糖分が高いということ、炭酸が骨を生成するカルシウムを溶解するという情報が広まったことに起因する。だが、これはあくまで飲み過ぎた場合のハナシ。甘味料の入った炭酸飲料を過剰摂取することは、肥満や満腹感による食欲低下につながることがある。
だが、メリットもある。その第一が爽快感を得られること。ストレス社会といわれる現代、リフレッシュできる飲料の存在は重要だ。南アルプススパークリングは、無糖であくまでもプレーンな炭酸水。しかも強炭酸による刺激で爽快感を演出する。
まあ、商品どうのこうのよりも、意外なコラボレーションのほうに目を向けたい。サントリーのソフトドリンクといえば、南アルプスの天然水のほか、コーヒーの「BOSS」、コーラの「PEPSI」が主力だ。だが、メッセージ性が高いものが南アルプスの天然水。「水と生きる」というキャッチで“自然派”というイメージを醸成してきた。