ここ最近の週末、夜遅く家に帰ると、いつもリビングの隅に"あるオモチャ"が置かれている。それは、セガトイズから販売されている「ぷにジェル」。一昨年の発売開始から早くも250万パック以上も売れている、メガヒットおもちゃだ。女の子がいる家庭のパパ・ママならご存じの人も多いだろう。
なぜ、いつもリビングの隅に置かれているかというと、"ジェルを乾燥させている"から。「ぷにジェル」は、ハートや星を模ったプラスチックの型に、パッキングされた特製ジェルを流し込み、丸一日乾燥させるとベリーキュートなぷにぷにアクセサリーが出来上がるのだ。
この「ぷにジェル」が、今うちの妻と娘の間で一大ブームとなっており、金曜日の夜にジェルを仕込む→土曜日の夜に出来上がる→母子でキャッキャッと完成品を愛でる→翌週金曜日の夜にまたジェルを仕込む……というサイクルが出来上がっている。完成した「ぷにジェル」は、保育園のお友達や先生、ママ友に配ったりしているのだが、すると今度はお友達から「お返しぷにジェル」をもらうことも。そうなると、次は「色を変えてみよう」「デコレーションを変えてみよう」と、どんどん試行が凝らされていく。
今や既存のラメやデコレーションパーツに飽き足らず、小さくプリントした娘の写真、100均で買ってきたビーズやネイル用パーツを仕込むなど……もう、凄まじいクオリティに進化を遂げている。この「ぷにジェル」、基本はジェルを型に流し込んでデコパーツを入れるだけなので幼い娘でも作れるうえ、自由自在に作り込めるとあって大人をも夢中にさせる中毒性を持っているのだ。
こんなに母子を夢中にさせるおもちゃは、未だかつてなかった気がする。その背景には、開発者の並々ならぬ想いや稀有な開発秘話が込められているはず。その魅力に大人目線で迫りつつ、ヒットの理由を探ってみたい……ということで、セガトイズさんにお願いして特別に「ぷにジェル」の工場に潜入させてもらった。