それではさっそく、NASを構築してみたいと思います。まずは、DS218jにHDDを組み込みます。

  • 背面にあるネジを2本外したら、カバーを前方向にずらして取り外します

  • すると、DS218jの内部があらわに。見ちゃいやーん

  • 当然ですが、横にした方が作業しやすいです

  • 最深部にSATAのコネクタが2つ見えています

  • 一方、WD Redの裏側にもSATAコネクタが。もうお分かりですね

  • DS218jのSATAコネクタにHDDを「レッツコンバイン!」(CV三ツ矢雄二)させます「ガチャ」

  • もう1基のHDDも重ねるようにしてブッ挿します「ガチャ」

  • 後は、側面のネジをとめてHDDを固定させればOK。HDD「2発」のNASが組み立て完了です

HDDをインストールできたら、先ほど外したカバーを元に戻してネジを締めます。正直、「自分で組み立て」と聞くと、ハードルが高いように思えますが、組み立て自体はドライバーさえあれば簡単にできます。身構える必要は1mmもありません。初心者でも問題なくこなせるレベルです。ただし、DS218jもHDDも精密機器なので、衝撃や静電気、水濡れなどには十分ご注意くださいね。

「NASの世界よこんにちは」……なんだ最近のNAS超簡単じゃん

組み立てが終わったところで電源を投入してセットアップしてみます。ここからの作業は、メーカー製のNASを購入してもほぼ同様の作業が必要となるため、NASを運用するための第一歩とお考えください。

  • DS218jの本体背面に電源ケーブルとLANケーブルを接続します

  • 前面にある電源ボタンをオンにしてNASに魂を吹き込みます

  • この時点で、HDDのアクセスランプがせわしなく光り出し、HDDの駆動音がカリカリと聞こえてきます

DS218jの前面にある「STATUS」ランプがオレンジから緑に変わったら、同じLANに接続されているパソコンでブラウザを立ち上げて管理用のURLを入力し、初期設定へと進みます。

  • 管理画面はモチロン日本語対応。昔のNASみたいに、殺伐としたデザインではなくグラフィカルな管理画面

  • 最初に管理者アカウントとサーバー名を決めます。サーバー名はWindowsならば「ネットワーク」に表示される「コンピューター名」と同等とお考えください

このとき、DS218jが接続しているLANがインターネットに接続している場合は、NAS専用の各種アプリケーションもインストールが可能です。また、同時にDS218jに内蔵したHDDの初期化も行われています。

  • 各種設定が対話形式で行われます

  • 設定完了! この間、数十分。特に難しいことはありません。自分用にカスタマイズしたければ、後ほど管理画面から可能です

  • Synology特有の管理画面。なんということでしょう!! まるでWindowsのデスクトップのようです

  • ちなみに、この時点ですでに「ネットワーク」内にDS218jが降臨しています。初期値で5つのフォルダが共有されています

以上の手順で、NASが使えるようになりました。この後、本連載の目的でもあるバックアップ向けに詳細な設定をすることになるのですが、さすが進化(エボリューション)しただけあって、最近のNASは管理がしやすいです。昔のNASみたく、とっつきにくい管理画面ではなく、ユーザーフレンドリーな設計に舌を巻く次第。

次回は、いよいよバックアップしてみます。筆者のHDDの肥やしとなっている大量のアレなファイルを、コイツにバックアップしてみたいと思います。こうご期待!