新年度がスタートしました。この春から東京で働き始めた人も多いことでしょう。さて、上京した新社会人が最初に"都会の洗礼"を受ける場所をご存知でしょうか。それは、「電車」です。そこで今回、地方出身のマイナビニュース会員600人にアンケートを実施。「東京で電車を利用する時、驚いたことや戸惑ったことなどはありますか?」の問いかけには、思わずクスっと笑ってしまう"あるある"な回答がたくさん寄せられました。さっそく本稿で紹介していきましょう。
Q. 東京で電車を利用する時、驚いたことや戸惑ったことなどはありますか?
※アンケート回答横()内都道府県は出身地
東京駅、新宿駅、渋谷駅が迷宮
都内の駅の大きさには、誰しも驚くことでしょう。とくに東京駅、新宿駅、渋谷駅などは「迷宮」と呼んでも差し支えないほど複雑に入り組んだ構造になっています。
「新宿駅は行くたびに通路が増えている」(大阪府・男性、70歳)
「地下鉄に乗ってデパートの3階に到着」(長崎県・男性、47歳)
「駅に階層があること」(兵庫県・男性、36歳)
新宿駅をはじめとした都心の駅は、いまも拡張中です。そして行ったことがない人には何言っているかわからないと思いますが、ありのままに話すと、東京メトロ銀座線で渋谷駅を目指すと、商業施設の3階に到着します。
都内でも特に複雑怪奇なのが、この渋谷駅の構造。4社8路線が乗り入れ、また開発により現在も変化を繰り返しているため、その全体像を把握することは、もはや東京人でも不可能な域に達しています。
「渋谷駅の混雑ぶりを見て、今日はお祭りでもあるんか? と、思わず口にした」(奈良県・男性、45歳)
やはり皆さん、東京に来て最初に驚くのが人の多さ。その混雑ぶりを地元の何かで例えたとき、それは「お祭り」がピッタリだったようです。多数の人が「あまりにも人が多すぎる」「満員電車がすごい」「立っていられないほどの混雑」と感想を漏らしています。実際のところ大きな駅では、毎日がお祭りの賑わい。逆に朝、「今日もお祭りに行ってくるか」と家を出れば、辛い通勤ラッシュも少し気が楽になるかも知れません。
「次の電車、その次の電車に乗るための列がある」(石川県・女性、41歳)
「すぐに次の電車が来るのに無理やり乗り込む」(新潟県・女性、43歳)
「混雑で乗れそうになくても、意外と人が入る」(新潟県・男性、41歳)
「まだ乗り切れていないのにドアが閉まる」(岐阜県・男性、43歳)
「ラッシュ時に押されて身体が宙に浮いた」(山口県・男性、55歳)
先輩たちも、通勤ラッシュで「驚き」と「発見」を繰り返し、身体が宙に浮くなどの「困惑」を乗り越えながら、東京で頑張ってきました。ははぁ、電車って詰め込めば意外と入るもんだな、などと客観視できるほど心に余裕ができればしめたもの。
ところで人も多いけれど、電車の本数も多いのが東京です。通勤時間帯は3、4分の間隔で次の電車が到着しますので、乗れなかったら次のに乗れば良いや、と諦めることも肝要と心得ましょう。ときには、こんな奇跡も起こります。
「同じ方向に並行して走る電車の乗客と目があった」(北海道・男性、68歳)
この北海道の男性は、向かいの電車の乗客と「お互い大変ですな」などとアイコンタクトを送りあったかも知れません。ラッシュ時は前の電車が詰まっており、徐行運転も増えます。そのため、並走する電車の乗客の顔をしばらく眺めることも起こりうるわけですが、よく見たらあれ? どこかで会った人だ。「君の名は……」といった展開も、あり得ない話ではありません。
駅が大きすぎて乗り換えに時間がかかる
乗り換えのために、駅の構内を10分以上も歩かされるケースもあります。
「東京駅で京葉線に乗り換えようとしたところ、ホームが遠くて10分はかかった」(千葉県・男性、45歳)
アンケートでは、東京駅(京葉線への乗り換え)のほか、大手町における東京メトロ各線の乗り換えが大変、といった声も多く寄せられました。また「出口を1つ間違えただけで、とんでもない所に出てしまった」といった悲痛な叫びも。
「溜池山王と国会議事堂前はつながっているのに、駅名が違う」(埼玉県・女性、30歳)
毛細血管のごとく地下鉄が張り巡らされた東京の地下ですから、「新駅をつくったら近かったのでつなげちゃった」ということも起こります。それが溜池山王駅と国会議事堂前駅の関係です。
「駅と駅の間隔が地方に比べて近く、歩ける距離にある」(静岡県・男性、55歳)
「駅を探しているうちに隣りの駅に着いてしまった」(愛知県・男性、53歳)
駅のホームから隣駅のホームが見えることもあります。人口が過密している都心ならではの現象でしょう。逆に地元に帰省したとき「1駅、長っ」と思ったら、それは都会に染まった証拠です。