本体背面には、3型/124万ドットのタッチパネル液晶を搭載しています。静電容量方式のタッチパネルなので、スマートフォンのように軽くタッチするだけで軽快に操作できます。AFポイント(ピントを合わせたい場所)をタッチで選択したり、アイコンのタッチで撮影機能を選んだりと、スマートフォンで慣れた操作方法で扱えるのはメリットです。反応もよく、フリックによる画像送りなども快適でした。
本体にEVF(電子ビューファインダー)を搭載している点も見逃せません。0.21型/233万ドット相当で、前モデルのTX1から画素数が2倍になり、ファインダー倍率も0.53倍と向上。背面液晶が見えにくくなる直射日光下でも、EVFを使えば快適に撮影できます。
レンズの周囲にあるコントロールリングも便利です。EVFをのぞきながらリングを回すことで、絞りやシャッタースピード、ステップズームなどの設定ができるので、マニュアル操作も快適に楽しめます。こうした操作が快適なのも、スマホにはないメリットといえるでしょう。
本体上部、構えたときに右手の親指に近い位置には後ダイヤルも搭載しています。マニュアル露出ではコントロールリングで絞りの変更が、後ダイヤルでシャッタースピードの変更ができるのが便利です。ただ、P/A/Sモード時に、リングかダイヤルでダイレクトに露出補正ができるとよかったのですが、そういう設定はないようです。
さらなるカスタマイズ機能として「マイメニュー」機能も追加されました。メニューの項目をひとまとめにできる機能ですが、メニュー項目が多いので、自分好みに設定できるカスタマイズ機能はありがたいものです。
4K動画を応用した便利な撮影機能を搭載
撮影機能は、高性能モデルらしく充実した機能を搭載しています。AF(オートフォーカス)はパナソニックが得意とする空間認識技術(DFDテクノロジー)を使ったもので、十分な高速性と正確性を誇ります。コントラストAFながら、公称の合焦速度は0.10秒と高速。広角から望遠まで、どのズーム位置でも素早くピントを合わせて撮影できます。
LUMIXシリーズでおなじみの4Kフォトモードも搭載しています。単純にいえば、30fpsの4K動画から800万画素相当の静止画を切り出す機能ですが、4K解像度で秒30コマの連写ができることに等しいため、素早く動く被写体も逃さず撮影できます。
4Kフォトは、被写体の動きや人の顔を認識して自動的にマーキングをつけて写真を選択しやすくする「オートマーキング」機能を搭載したり、動く被写体を1枚の写真として合成する「軌跡合成」機能を搭載したりと、機能が向上して使いやすくなりました。もちろん、動画は4K画質の撮影に対応しています。