米国展開は課題、日本の大手キャリア採用はあるか
一方、ファーウェイのグローバル展開において、大きな課題といえるのが米国市場だ。1月のCESでは米大手キャリアからのスマホ発売を断念したことで注目を浴びたが、3月に入ってからは家電量販店のベストバイ(Best Buy)がファーウェイ製品の取り扱いを中止することが報じられた。
これに対してファーウェイは、発表会のゲストに米グーグル幹部を招き、最新OSの「Android 8.1」の搭載など緊密な連携をアピール。AIの活用ではアマゾンやマイクロソフトとの協業を示すなど、米国大手企業と良好な関係を築いていることを強調した。
日本での展開はどうだろうか。日本・韓国リージョンを統括するデバイスプレジデントの呉波氏にパリの発表会場で確認したところ、P20シリーズの日本展開を検討していることに改めて言及した。
だが前モデルの「P10」は、MVNOやSIMフリーの販路で売られたものの、売れ筋は「P10 lite」のような3万円前後のモデルに集中している。P20 Proの欧州での価格は899ユーロで、日本での価格は10万円前後と予想されるだけに、大きな割引を期待できる国内大手キャリアの採用があるかどうか注目したい。