総評

上司のことを「好き」と感じている人は45.7%、「嫌い」が54.3%と、僅かに上司を「嫌い」な人の割合が上回った。

上司を「好き」と答えた人は、まず「やさしい」「いい人」と人柄の良さをあげていた。また「話しやすい」「相談しやすい」「部下の話を聞いてくれる」という意見も多く、人当たりの良さやコミュニケーションのとりやすさも「好き」と思うポイントのようだ。「仕事をやりたいようにやらせてくれる」「部下の働きやすい環境を作ってくれる」など、部下にある程度の裁量をあたえてくれる器の大きい上司も慕われていた。

反対に、嫌われる上司は態度が「えらそう」で「自分勝手」、仕事では「責任を取らずに失敗は部下のせいにする」など、そのひどい実情が明らかにされた。口うるさく細かな指示を出す人や、部下には厳しく指示するくせに自分は仕事をしない人など、自分のことを棚上げする上司に対しては、その人間性を疑われていた。

次に、上司のことを尊敬しているかと質問したところ、回答はほぼ半数に割れた。尊敬される上司は「率先して仕事をがんばる」「見事なリーダーシップ」「経験豊富で自分にはない知識をもっている」など、部下が憧れるような仕事ぶりを見せているようだ。「誰に対しても平等」で「仕事に感情をもちこまない」という声もあるように、人間性ももちろんだが、その仕事ぶりや能力が重要なようだ。

その一方で尊敬されない上司は、「自分勝手」で「仕事ができず」、「昇進のことや保身のことしか考えない」といった意見が多数見られた。上の人には媚び、下の人たちが困っていても助けてくれないような上司は、部下から尊敬されなくても仕方がないだろう。

僅差で上司が「嫌い」という声が多かった今回のアンケート。管理職の人はぜひ、自分も後輩や部下にそう思われていないか、チェックしてみてほしい。

調査時期: 2018年3月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員508名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません