披露したのは3店目
メニューの奇抜さもその他の狙いも理解はできるが、本当にうまくいくのか。そんな疑問も抱く人も多いだろう。
実は杉玉の披露に先立ち、実験店を2店運営してきた。1号店は兵庫県西宮市に昨年9月にオープン、今年1月には東京都千代田区神田神保町に2号店を構えた。1号店はすでに収益化ができており、2号店も出足好調なようだ。
今回、報道陣に披露したのは東京都新宿区神楽坂に所在する旗艦店の3号店(東京都新宿区神楽坂4-2)。このタイミングでの新業態の公表は、しっかりと店舗展開ができるという自信を得たからに過ぎない。シミュレーションを入念に行い、披露にいたったわけだ。
今後の展開についても、2018年9月期中に、関東、関西で1店舗ずつさらに増やす計画。以後は直営店を20店舗近くまで増やし、将来的にはフランチャイズ化も視野に入れていくという。
同社の水留浩一社長は「夢を語るなら店舗数は3桁まで増やしたい」と述べる。さらに「ある商材を軸に居酒屋的な使い方もできる業態はそうした規模まで広がる可能性がある。寿司を中心にした居酒屋業態はそれほど大きなところはないですから」とする。期待どおりに事が運べば、回転寿司のスシローに次ぐ事業の柱ともなりそうだ。