ハードウェアについては、十分高性能でビデオ編集にも耐え、耐久性も高いiPadは現状でも申し分ない。だからこそ、価格が重要なのだ。そして、これを後方支援するソフトウェアの進化にも期待している。

Appleには教室内のデバイスを管理するApple Classroomというソリューションがあり、アプリの起動管理やAirDropによるファイルの生徒への配信、生徒のスクリーン監視や、教室のディスプレイでの共有などが行える。ただし、課題提出などが可能な学習管理システムとしてのGoogle Classroomとは異なる。どちらかというと、円滑な授業運営を支援するための、先生による生徒のデバイス管理機能が主軸となっているという印象だ。

それが、例えばApple Classroomと連携してクラス向けのiCloudストレージを共有したり、アプリに教室内でのコラボレーションを円滑に行う仕組み(例えばClassKitみたいな名前のAPI)の整備によって、より多様な教室に対応できる仕組みを作り出すことができるかどうか、注目している。

イベントは米国時間3月27日10時(米国中部夏時間、日本時間3月28日午前0時)に開催される予定だ。

松村太郎(まつむらたろう)


1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura