石橋貴明のアイデアで盛り込まれたもの
――番組は終了しますが、30年の歴史が凝縮されたDVD-BOX『とんねるずのみなさんのおかげでBOX』が発売されました。こちらは関さんが担当されているんですね。
関:『みなさん』レギュラー化の前の、86年の『火曜ワイドスペシャル』で、最初にとんねるずが登場するシーンが入っていますが、あらためて見ると、すごいシズル感だしフレッシュだし、カッコいい。こんな2人がもし今お笑い界に出てきたら、またあっという間に人気者になるだろうなと思いました。とんねるずは、コントだけじゃなくて、歌も歌えば俳優もやる。お笑い芸人というよりはクレイジーキャッツやドリフターズ、堺正章さんといった方々のようなマルチなエンターテイナーではないかと思っています。そういう要素が、このDVDにも詰まっています。歌と言えば、石橋さんのアイデアで番組オープニングタイトルも盛り込まれています。
――オープニングの「ガラガラヘビがやってくる」や「がじゃいも」のクレイアニメ、めちゃくちゃ凝ってましたよね! DVDに登場するゲストも、宮沢りえさん、観月ありささん、中森明菜さん、荻野目洋子さん、野茂英雄さん、矢沢永吉さんと、ものすごい豪華です。
関:総集編でたびたび見たハイライトシーンでも、フル尺で見られるのはDVDの良さだと思います。ただ、3枚組で5時間13分あるんですけど、30年分の名場面はそれでも全然入り切らないんですよ(笑)。ファンの方から見たら、まだまだ見たいシーンがあると思うので、第2弾も出せたらとは個人的に思うのですが。
最終回がレギュラー放送の理由
――いよいよ最終回です。ラストは「ほんとのうたばん」名場面、「コント・名曲集」「野猿の軌跡」といった、番組の歌の歴史の特集ですね。
太田:実は、番組から送り出した歌って、ものすごくあるんですよ。今まで歌に特化して放送したことはなかったので、1時間まるまるお届けします。野猿や矢島美容室、こんな人が出てたんだという驚きもあると思いますし、最後にはとんねるずのお2人が歌います。やっぱり、歌ってる時のお2人は、立ち姿が本当にかっこいいんです。普段はバラエティの顔を見ているので、そういう姿を見るとあらためてスターだなあって思いますね。ぜひ、お楽しみください。
――対比するのはあれですが、『めちゃイケ』の最終回が5時間超スペシャルなのに対し、『みなさん』がレギュラー放送で終了するというのは意外でした。
太田:これは番組の終了が決まったタイミングで、そうしようと決めていました。いつもどおりの平常心で終わるというのが、僕らのスタイルということです。
――3月8日放送の全編コント回のエンディングで、石橋さんが「最後と思ってないから。俺、いつか帰ってくるから」とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
太田:僕らとしても間違いなく大好きな番組ですし、やらせてもらってうれしかったですし、何より本当に楽しかったので、また機会を与えていただけるんだったら、もちろんぜひご一緒させていただきたいですね。
――『細かすぎて―』ファイナルの時に、石橋さんが「この企画だけを持って、日テレに行きます」なんておっしゃっていましたが、特番としてまた見たいです。
太田:最終回に対する「なんで1時間しかやらないんですか」という声も含めて、番組が終わることを悲しんでくださる方々、心から番組を愛してくださる方々がいっぱいいるんだなっていうのを、あらためてすごく痛感させていただいているんですよね。だから、愛を注いでくださった皆さんからのリクエストがあれば、ぜひお応えできるように頑張りたいなとは思っています。
貴明×ミッツ、食事会で6時間盛り上がる
――『みなさん』は終了しますが、4月16日から関さんがプロデューサーを担当される石橋さんの新番組『石橋貴明のたいむとんねる』(4月16日スタート、毎週月曜23:00~)が始まりますね。
関:石橋さんのスポーツやテレビ番組、料理などに対する造詣の深さにたびたび舌を巻くんです。物事を瞬間的に捉えた時の記憶力がすごくて。そういう部分って昔、古舘伊知郎さんとご共演されていた『第四学区』(2000年4~9月)などで拝見できたのですが、最近そんな石橋さんの番組がたまたま無かったので、そんな魅力満載の番組になったら良いなと願っています。
――タッグを組むミッツ・マングローブさんとの相性はいかがですか?
関:石橋さんとミッツさんが2人で番組をやるというのは初めてなので、先日、食事会をしたのですが、そこで6時間にわたり盛り上がり、早速意気投合されていました(笑)
――もう、さながら番組の本番のような感じですね。
関:そうですね。良い形でハモってらしたので、それがこのまま番組にうまく反映されていくことを願っています。
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