では、なぜ渋谷なのだろうか。もちろん、ベンチャーにとってはビジネスチャンスが期待できるからだ。渋谷には大企業が多いし、同じベンチャーも集まっており、ベンチャー同士の協業も期待できる。山手線を利用すれば新宿や池袋、品川といった企業集積地にもアクセスしやすい。半蔵門線を使えば大手町にも出やすい。
ビジネスチャンスと創造性の高い土地柄
想像を豊かにするのならば、「地方で起業したシーズ段階のベンチャーが、東京の企業との取引のため上京。資金的にまだ余裕がなくシティホテルではなくザ・ミレニアルズを拠点にする」といった、シナリオが考えられる。
フリーのクリエイターにとっても、渋谷は絶えず新しい文化が生まれる街だし、原宿や代官山といった創作活動が盛んな地が目と鼻の先だ。
ザ・ミレニアルズの施設もこうした層をターゲットにしている。コワーキングスペースや電話室、自炊できるキッチンやランドリー(有料)、シャワー室が用意され、ビジネスと宿泊の需要に応えられるようになっている。
前述したように、この記事がアップされる15日から開業予定だ。予想したとおりの客層が集まるのか、それとも京都のように外国人観光客が多数を占めるのか、フタを開けてみなければわからない。半年ほど経ったら、リサーチしてみることにしたい。