そのほかの新機能としては、小さいデータサイズでRAW記録できる「C-RAW」や、スマホへの撮影時画像送信、RAW画像のHDR出力、カメラ内のデジタルレンズオプティマイザなどに対応。歴代のEOS Kissシリーズでもっとも高機能といっていいでしょう。

  • RAWフォーマットは、従来の「.CR2」から「.CR3」に変更。それに伴って、通常のRAWとは別に、新たに「C-RAW」が用意された。C-RAWは、既存の一眼レフEOSにある「M-RAW」や「S-RAW」とは異なり、記録画素数はフル画素を維持したままデータサイズを小さくできる

  • レンズの特性による画質劣化を自動補正する「デジタルレンズオプティマイザ」を内蔵。従来は、PC上でのRAW現像時にしか適用できなかったが、EOS Kiss Mでは撮影時に適用できる

  • BluetoothとWi-Fiによるスマホやタブレットとの連携機能も強化した。これまでは、スマホに画像を取り込むには撮影後に転送する必要があったが、EOS Kiss Mでは縮小画像またはオリジナル画像を撮影しながら転送できる

  • 既存モデルのEOS Kiss X9などと同じくグラフィカルなメニュー画面を採用。写真やイラストにより、撮影モードの意味が簡単に把握できる。もちろん、不要の場合はオフにできる

  • 同じくビギナー向けの工夫として搭載する「機能ガイド」。選択した機能や設定の意味をテキストで解説してくれる

  • ISO感度の設定メニュー。一眼レフのEOS Kissシリーズは1EVステップの感度選択だったが、EOS Kiss Mでは1/3ステップで細かく感度選択ができるようになった

  • ホワイトバランスの設定メニュー。プリセットやマニュアルのほか、色温度によるホワイトバランス設定ができる

  • カメラ内RAW現像にも対応している。ホワイトバランスやピクチャースタイルなどの各種設定を必要に応じて変更して現像ができる

  • クリエイティブアシストでは、画面に表示されるアイコンをタッチする簡単操作で、色や明るさなどを直感的に変更できる。撮影時のほか、撮影後に適用することも可能だ

  • 2軸タイプの水準器を搭載。ロール方向(水平方向)とピッチ方向(あおり方向)の傾きが分かる

  • 操作ボタンのカスタマイズでは、十字キーの上下左右など主要なボタンの割り当て機能の変更ができる。自分にとって使用頻度の高い機能を割り当てておくといいだろう