ロボット以外にもIoTを組み合わせた見守り技術も登場しています。
パナソニックの「エアコンみまもりサービス」は、クラウドにつながるエアコンと非接触センサーを組み合わせて住空間情報と生活情報を検知し、生活リズムなどを見守るサービスです。展示されていたのは介護施設で利用する業務用で、部屋の入退室などを自動で感知することができます。
一方でこうした見守りの機能は、同社から発売されているマイク機能付のネットワークカメラや人感センサーなどを組み合わせても実現できます。用途に合わせて必要なものを組み合わせられますが、パーソナル・ロボットと違ってそれぞれ設定が必要という面倒さもあります。今後は、従来の家電にオプションとして簡単に見守り機能が追加できるよう製品が登場するのを期待したいところです。
着るだけで体調をチェック
着るだけでどこにいても見守りができるというウェアラブル・ウェアも登場しています。これまでは主にプロアスリートがコンディション管理のために使用してきましたが、センサーの価格が下がって収集できるデータの種類が増えている影響で、車のドライバーや長時間のデスクワークが必要な業種などで活用が進んでいます。
ウェアラブルIoTブランドの「hamon(ハモン)」は、着脱可能なコンパクトなセンサーを取り付けたウェアを開発していて、収集したデータはスマートフォンでリアルタイムにチェックすることができます。遠隔モニタリングも可能で、運動や運転中に意識を失ったりした時に自動で通知することもできます。
ウェアラブルデバイスは全般がデジタルヘルス分野にシフトしており、新たな切り口で製品開発を見直す動きが始まっています。Apple Watchで心電図が測れるバンドが米国の医療機器メーカーで発表されたのをはじめ、イヤホンやピアス、ネックレスで生体情報を管理するというアイデアもすでに登場しており、最新のテクノロジーを取り入れながらさらに進化を見せてくれそうです。