■総評 一番食べたい「ジブリ飯」
「ジブリ作品に出てくる料理『ジブリ飯』の中で、一番食べてみたいものは?」という問いに対して、最も支持を集めたのは「目玉焼きトースト(天空の城ラピュタ)」(14.3%)となった。以下、「キキのホットケーキ(魔女の宅急便)」「ベーコンエッグ(ハウルの動く城)」(各8.5%)、「トマトスパゲッティ(紅の豚)」(8.0%)、「ニシンとかぼちゃのパイ(魔女の宅急便)」(6.3%)、「メイのとうもろこし(となりのトトロ)」(6.0%)が上位にランキングされている
最も支持された「ジブリ飯」は、『天空の城ラピュタ』に登場する、パズーが作る目玉焼きが乗っているトースト「目玉焼きトースト」だった。トーストの上の目玉焼きをほおばるシーンが印象的だが、寄せられたコメントも「とにかくおいしそう」との声が圧倒的だった。実際にこの料理を再現しようとする人も多く、動画サイトには多くの自作「目玉焼きトースト」の投稿があふれている。
「キキのホットケーキ(魔女の宅急便)」はホットケーキ好きの琴線に触れる出来栄えらしく、賞賛の声が寄せられている。「ベーコンエッグ(ハウルの動く城)」は劇中の厚切りベーコンの質感に魅了され、食欲を刺激された人が多くいた。「トマトスパゲッティ(紅の豚)」は、主人公のポルコがピッコロおやじと食卓を囲む際のメインデッシュ。一見するとなんの変哲もないナポリタンにも見えるのだが、これもとてもおいしそうだ。
「ニシンとかぼちゃのパイ(魔女の宅急便)」は、素材が日本人にはあまり馴染みのない料理という点で、興味を惹かれた人が多い。祖母が作ったこのパイに対して孫娘が「あたしこのパイ嫌いなのよね」と言い放ったことで、却って味が気になるというコメントもあった。「メイのとうもろこし(となりのトトロ)」はそのシンプルさ故に、素材の良さや新鮮さが感じられるという声が聞かれた。
その他では、選択肢には入っていなかったが、『千と千尋の神隠し』の、"両親が豚にされた料理"を挙げる人も複数いた。物語の発端となるシーンで、台湾あたりの屋台料理と思しきエキゾチックなメニューの数々を豪快に平らげるシーンは、やはりインパクト抜群だ。また、『ルパン三世 カリオストロの城』で、ルパンと次元がスパゲッティを取り合うシーンを推す声もあった。ただし、本作は宮崎駿氏の映画初監督作品ではあるものの製作は東京ムービー新社であり、厳密には"スタジオジブリ作品"ではない。
アニメ作品の範疇を超え、見る人に多くの感動と共感をもたらす「ジブリ飯」。その卓越した表現は、今後も多くの人たちの食欲を刺激し続けるに違いない。
調査時期: 2018年2月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,003人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません