■ マンガの時間

マンガの時間は、新潮社が発行する月刊マンガ雑誌「コミックバンチ」や、同社のWebサイト「くらげバンチ」の作品が読めるアプリ。無料で読めるのは、各作品の1話から3話。続きを読むには、毎日8時と20時に回復する無料コインか、有料のコインが必要です。無料コインでも、1日にマンガを6話読めます。

  • マンガの時間
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  • マンガの時間、作品数は少なめですが名作ぞろい!

作品数は50ほどで少数精鋭! 筆者が特におすすめするのは、月刊コミックバンチでも連載中の『応天の門』(灰原薬)。平安時代を舞台に、天才・菅原道真と、好色・在原業平が織りなす歴史ミステリーです。平安時代の背景や文化など、かな~り細かいところまで描写しているのが魅力。歴史ものが好きな方はぜひぜひ。

  • マンガの時間

    『応天の門』、綿密に描かれた背景などにも注目してほしい作品です

ひとつだけ希望を挙げるとしたら、作品の更新頻度でしょうか。他社のアプリだと基本的に、作品は毎週更新なのですが、マンガの時間では2018年3月現在、毎週更新される作品が少なめです。月刊誌のマンガをアプリで公開しているという理由もあると思いますが、更新頻度の高い作品が増えるともっと読みがい出てきてうれしくなりますね。

■ マンガワン

マンガワンは、小学館のWebサイト「裏サンデー」のマンガ作品や、週刊スピリッツの人気マンガが読めるアプリ。無料で読めるのは最初の1話や一巻分(作品によって異なります)で、続きを読むには、毎日9時と21時に4つ回復する「ライフ」1つか、課金して手に入れる「チケット」1枚を利用します。アプリのダウンロード時に初回特典として、100チケット以上が無料でもらえるので、がっつりマンガを読みたい人におすすめ。

たびたび開催される、小学館の名作をアプリ内で公開する「イッキ読み企画」も魅力的。ライフやチケットで他の作品と同じように全話読むことができ、2018年2月は、『漂流教室』(楳図かずお)の全巻分が公開されました(2018年3月の時点では終了しています)。過去には『結界師』(田辺イエロウ)や『焼きたてジャパン』(橋口たかし)などのイッキ読み企画が実施されています。

ただし、イッキ読み企画は期間限定。作品が100話以上ある場合、毎日もらえる無料ライフだけでは読みきるのは至難のワザ。筆者は何度も挑戦しましたが、いまだ叶わず。2016年に行われた『おやすみプンプン』(浅野いにお)の一気読み企画では、全147話のうち116話まで読んでキャンペーン期間が終わってしまいました(正直かな~り頑張ったのですが)。続きが気になって気になって、眠れぬ夜を過ごしました(それ以来、悔いのないマンガライフを送れるよう、気になったイッキ読み企画では課金しています)。

  • マンガワン
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  • マンガワン、人気順や曜日別などにマンガを分類でき、非常に見やすいです

マンガ作品は更新される曜日で分けられているほか、男子向け、女子向け、大人向けにカテゴライズされた人気ランキングもあります。作品名による50音順の並び替えや作品検索機能も備え、使いやすいアプリとなっています。

筆者のおすすめ作品は、『青のオーケストラ』(阿久井真)という作品。ヴァイオリンを題材とした、高校生たちの恋と協奏の物語です。画面から、ヴァイオリンの音が聞こえてくるように錯覚するほど、演奏の熱が伝わってきます。

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    『青のオーケストラ』、絵柄はどちらかというと少女マンガ寄りでしょうか