この他には、実際に製造業や建築土木、水産、畜産など、幅広い業種で実際に活用されている事例も紹介していました。

建築土木産業で活用されている技術として展示されていたのが、NTTドコモと小松製作所、SAPジャパン、オプティムが共同で企画・運用を行っている「ランドログ」という技術です。建築現場にカメラを設置して、建設機械などの作業車両の動きを検知したり、ドローンなどを利用した測量技術などを活用して、現場の見える化や、AIを駆使した機材運用の効率化を実現することで労働力不足の解消を目的として活用されているものです。もともとは小松製作所が開発したプラットフォームをベースとしているそうですが、オープンプラットフォームとすることで、協業他社の建機などでも利用できるようにして、業界全体の高効率化につなげたいとのことです。

  • NTTドコモが小松製作所などと共同で企画、運用している「ランドログ」のデモ展示コーナー

  • カメラやAIを駆使して、建築現場などでの建設機械の稼働状況を把握したり、土地の測量などを行いつつ解析し、現場の見える化、機材運用の効率化につなげる

また、海に浮かべるブイにセンサーを取り付けて、潮位や海水温、海水の塩分濃度の変化などを記録するシステムや、スマートフォンで豚の姿を上から撮影するだけで体重を推定するシステムなど、実際に水産業や畜産業で活用されているシステムも展示しました。

  • ブイに各種センサーを取り付けて、海水の状況を計測。日本各地の漁協などで実際に運用されている

  • スマートフォンで豚の体重を推定するシステム

  • このように、豚を上から撮影するだけで、体重が推測される

  • 誤差5kgほどで推測できるという。こちらも実際に養豚場で利用されているとのこと

  • こちらは、牛に装着して、牛の活動状況を計測するIoT機器

  • 活動していたり休んでいたり、食事を取っていることなどが容易に確認でき、牛の健康状態の把握に役立つという