ASUSも「AI」機能に全力投入
ZenFone 5におけるもう1つの見どころは、人工知能(AI)技術の活用だ。ASUSは従来機能を拡張したものを含め、ほとんどの機能のネーミングを「AI」で統一してきた。
たとえば「AIカメラ」では被写体の種類を自動的に認識し、「AIディスプレイ」で画面表示を調整。「AI着信音」は環境に応じて音量を変え、「AIブースト」はアプリの動作を最適化。「AIチャージ」によりバッテリーをほどよく充電できるという。
たしかにAIという言葉を多用することで、やや安売りしている感はある。だがQualcommの最新プロセッサーの機能を活かすことで、ディープラーニングや機械学習など人工知能分野の技術により、機能を改善していることは事実のようだ。
AIといえば、人間と知的な会話をするSF映画に出てくるようなロボットを想像しがちだが、現実にそういうAIは存在しない。そうではなく、画像認識や音声認識の精度が飛躍的に高まることで、日常のスマホ体験をさりげなく便利にしてくれる裏方としての働きのほうが重要だ。
スマホ市場ではサムスン、アップル、ファーウェイのトップ3がますます勢いを強めている。その中でASUSは2018年も引き続きスマホ市場にコミットし、ハードウェアとソフトウェアの両面で食らいついていくという強い姿勢が明らかになったといえる。