特徴的な機能として「AI」をアピールするASUSですが、展示されたZenFone 5ではほとんど実装されておらず、詳細を試せませんでした。ただし、AIによってカメラが被写体のシーンを認識して最適な設定にする機能は一部動作していたほか、AIリングトーン機能は確認できました。

  • AIリングトーンの設定画面。Android標準の機能ではないため日本語化されていませんでした。本来は、各種AI機能をまとめて設定する画面があるそうですが、それも実装されていませんでした

カメラは12MPのセンサーを搭載したメインカメラと、画角120度と超広角のレンズを搭載したサブカメラのデュアルカメラ。メインカメラは開放F値F1.8、35mm判換算24mm、画角83度の広角レンズを採用しています。

  • カメラのUI。こちらはメインカメラ側。右上に「T」の文字が表示されているのは、シーンとしてテキストを認識しているから

  • こちらはワイド側。それぞれで解像度を変えられて、ワイド側はさらに迫力のある全画面設定にしてありました

  • プロモードも用意されています

  • 各種撮影設定を自分で変更できます

インカメラはF値F2.0、35mm判換算24mm、画角84度の広角レンズを搭載した8MPセンサー採用のカメラ。セルフィーでも広々とした画角で集団でのセルフィーも容易。リアカメラの方は、超広角撮影にも対応しているので、広々とした景色の撮影や、屋内で狭い場所でも広く撮影できます。

IPS液晶のディスプレイは、デジタルシネマの色域であるDCI-P3をカバーしているとのことで、映像関連に強いという言い方ができそうです。画面も大きく、全画面にすると、ノッチの切り欠きが気になるということを除けば、迫力はあります。

479ユーロはインパクトあり。日本ではいくらになる?

全体的に機能としては充実していますし、特に上位モデルのZenFone 5ZのSnapdragon 845・メモリ4GB・ストレージ64GBというスペックのモデルが479ユーロという価格はインパクトがあります。ただ、やはりこの「Fruit Phone X」ライクなデザインが気になるところです。

ASUSによれば、日本での発売は未定だが、これまでの展開から発売の可能性は高いとのこと。現時点で、ZenFone 5の価格は明らかになっていません。479ユーロよりは安くなることは間違いないと思われますが、仮にこれが5万円を切る価格でしたらかなりのインパクトになりそうです。

下位モデルとなるZenFone 5 Liteは、シンプルなデザインで大画面やデュアルカメラなど、基本的なスペックを抑えた端末です。価格インパクトは高そうで、コストパフォーマンスの高いモデルになりそうです。

  • ZenFone 5 Lite

  • 本体側面

  • 本体天面と底部。USB Type-Cではないのは残念

  • 背面のカメラはデュアルカメラ。指紋センサーも搭載する

  • インカメラもデュアルカメラで、広角レンズに切り替えてたくさんの人と一緒にセルフィーが撮影できます