▼吹雪は予定外!?

――2月28日には1stシングル「スライドライド」が発売されます。持ち曲としては、『Wake Up, Girls! 新章』の「カケル×カケル」がありますけど、今回は念願のデビューシングルですね。

 はい! 昨年9月~11月に行われたショーケースイベントのときにマネージャーさんがパソコンを持ってきて、「聴いて―」って楽曲を持ってきてくれて。

厚木 まだタイトル決まっていないときだよね。ポチッと音源を流してくれて、いきなりでした。

 このあとライブだけど―って(笑)。

――ライブ前なんだ……! 「スライドライド」は現在放送中のTVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のオープニングテーマとしても放送されています。

森嶋 私たちが主題歌をやらせていただけるとは思っていなかったで、まずびっくりです。いいのかなって思いました。

厚木 うん。レコーディングのとき、「『デスマーチ』は異世界ものなので、冒険に出る感じでお願いします」というディレクションを受けたんですけど、歌で冒険に出る感じを表現するのがとても難しかったです。「悲しそうに」とか「楽しそうに」とかならわかるんですけど、冒険ってあまり経験しないじゃないですか(笑)。知らないところに行くというドキドキワクワク感を出して表現していきました

 『デスマーチ』というアニメのテーマソングなので、作品の世界観を意識して歌うのが難しかったです。でも、メロディラインが細かくて複雑な楽曲なので、そこに挑戦するのは楽しかったです。

森嶋 私は歌詞の英語部分のディレクションをしていただきました。サビの全員で歌う"Yes!trust trust trust trust you!"とかは発音にこだわりました。"Yes"の伸ばし方とか。

 そうそう。"slide→ride"のところも言われた。「しっかりディーを発音してください」って。

――今回、レコーディングは「カケル×カケル」に続いて2回目ですよね。

森嶋 やっぱり主題歌ということで、作品を背負っているので、責任感がありますよね。「カケル×カケル」とは違った緊張感がありました。

 「カケル×カケル」は自分の感情を込めながら歌っていたんですけど、「スライドライド」では歌詞の中の登場人物になって感情を込めるということを学べました。

厚木 私は「カケル×カケル」がはじめてのレコーディングだったので、ものすごく緊張したんです。レコーディングブースの中に入ったら緊張してぜんぜん歌えなくなってしまって。でも、今回はスッと気持ちを切り替えられました。

 作曲の神前暁さんがブースに入ってくれてたよね。

厚木 そうそう。「とりあえず落ち着いて」って(笑)。

――初のMV撮影も行われましたね。雪の舞う中世の古城というファンタジー感満載のMVになりました。

厚木 雪がとにかくすごかったんですけど、あの雪は予定になかったんです。現地についたら吹雪いていて、「撮影どうする?」という話になったんですけど、決行して。

 あれはあれで楽しかった!

――かなり吹雪いていましたよね。

厚木 ひどいときには目が開けられなかったです。

 風上に立ったら終わる! みたいな状況でした(笑)。3人で輪になって撮影するシーンがあるんですけど、あっちゃんが風上に立っていたから、全部雪がかかっていて。

厚木 私に雪が積もりすぎてたよね(笑)。


▼今年は3人の個性を

――撮影場所はどこだったんですか?

厚木 群馬県にある大理石村ロックハート城です。i☆Risさんも「イチズ」で撮影していましたね。ダンスシーンを撮影している部屋が王宮のような厳正な場所だったので、高貴な人になったような気分でした。

森嶋 ダンスも通して撮るわけじゃなくて、いろんな角度からそれぞれ撮るんだなと勉強になりました。

 カメラを動かすレールとか、「おおー」ってなりましたね。あと、途中でしもやけになってしまって、足を擦ることが多い振り付けなので痛くなっちゃって、「足が、足が……!」って思いながら撮影しました。

――カップリングの「サクラジェラート」は切ない恋の歌になっています。

 「カケル×カケル」や「スライドライド」のディレクションは「力強く」だったんですけど、今回は「切なく」だったので、難しかったです。最後にある私のパート"会いたかっただけ"は「息を多めに、切なさがあふれている感じで」と言われました。

森嶋 あっちゃんの声にあった曲だなと思います。今までの曲とはまた違った楽しみ方があるんじゃないかな。

厚木 最初にメロディを聴いて歌詞を読んだときに、「はかなげで優しい曲だな」と思って、そういう方向性で作り込んでいったんです。レコーディングの順番も、林、森嶋、厚木の順番だったので、前のふたりの声を聴いて、「間違っていなかったな」と思って挑んだら、「もっとストレートに歌って良いんだよ」と言われて、優しすぎちゃったのかな、素直な歌い方になりました。  やっぱりあっちゃんの声に合っているからだよ。

厚木 ふたりとも私とは違う方向性のディレクションを受けてたよね。でも、そういうことなのかな。

――今年のRun Girls, Run!は『デスマーチ』から始まって、4月には『キラッとプリ☆チャン』があります。『プリ☆チャン』では主題歌を担当して、林さんと厚木さんがメインキャラクターで出演されることも発表されましたね。

 はい!『デスマーチ』と『プリ☆チャン』はタイプの違うアニメなので、いろんな方に観ていただく機会が増えると思います。もっとランガのことを好きになってもらえるように、どちらのアニメも盛り上げていけるようにがんばりたいです。

森嶋 ランガとしての目標のひとつに、個人での活動の場を増やしていくことがあります。声優の私も、ランガの私も知ってもらいたいです。

厚木 今年はそれぞれの個性が出るような年になればいいなと思っています。去年はオーディションに合格して、ユニットを結成して、いろんな目標に向かって「とりあえず3人でがんばろう」と駆け抜けてきました。今年はもっとパーソナルな部分、得意なことを出しつつ、さらに駆け抜けていければと思っています!

▼Run Girls, Run! 1stシングル「スライドライド」


発売日:2018年2月28日
価格:1,944円(税込)
CD収録内容
01.スライドライド
02.サクラジェラート
03.スライドライド(Instrumental)
04.サクラジェラート(Instrumental)
DVD収録内容
「スライドライド」Music Video

CDonly盤
発売日:2018年2月28日
価格:1,296円(税込)
CD収録内容
01:スライドライド
02:サクラジェラート
03:スライドライド(Instrumental)
04:サクラジェラート(Instrumental)

CD+DVD盤

CDonly盤

▼Green Leaves Fes


Wake Up, Girls!とRun Girls, Run!のLIVE初共演イベント開催
日時:2018年5月12日
【昼の部】開場 13:00 開演 14:00予定
【夜の部】開場 17:00 開演 18:00予定
場所:幕張メッセ 幕張イベントホール

出演者
Wake Up, Girls!(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
Run Girls, Run!(林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美)

チケット情報
各7,800円(税込)
※全席指定 ※3歳以上有料。3歳未満入場不可

▼プレイガイド先着先行受付中
受付期間:2月26日10:00~3月6日23:59
※受付は先着順となり、予定枚数に達し次第終了