過去にi☆RisやWake Up, Girls!を選出した、レコード会社エイベックスと声優事務所81プロデュース主催の「アニソン・ヴォーカルオーディション」。2017年に開催された「avex×81produce Wake Up, Girls!AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」では約2,000名の応募の中から3名のキャストが選ばれ、新ユニットとしてRun Girls, Run!を結成した。

Run Girls, Run!
撮影:大塚素久(SYASYA)

今回は、2月28日にデビューシングル「スライドライド」をリリースするRun Girls, Run!の林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美にインタビューを実施。楽曲についてはもちろん、オーディションへ至った経緯や、今後の活動についてなど、3名のパーソナリティがバッチリわかるインタビューをお届けする。

▼Run Girls, Run!のルーツに迫る

――こういうインタビューのときは、誰から話し始めることが多いですか?

厚木 なんとなく決まってるよね。

 だいたい私からだよね。

――林さんが切り込み隊長なんだ。そういえば、リーダーって。

厚木 決まりましたー!

森嶋 リーダーです!

――そうなんだ、就任おめでとうございます。決め手はなんだったんですか?

 メンバーやマネージャーさんと「誰がリーダーやる?」って話をしたんですよ。そのときにあっちゃんと私が「絶対もっちーで!」って。

林鼓子(はやしここ)。2002年5月15日生まれ。静岡県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:はやまる。主な出演は『Wake Up, Girls! 新章』速志歩役、『キラッとプリ☆チャン』桃山みらい役など

――満場一致だ。

 私たちの話をよく聞いてくれる。ものの見方が大人っぽい気がします。

森嶋 うれしい! 直接言われるのって、なんだかありがたいですね。

――森嶋さんのリーダーとしての役割とは?

森嶋 グループが6人とか7人だと、まとめあげないといけないと思うんですけど、私たちは3人なので、まとめるという感じでもないんです。うーん、まだリーダーっぽい働きはできてないかも。

厚木 グループのメンタル維持はもっちーが行ってくれているんです。そこが大きいと思います。

森嶋 (小声)そうなんだ。メンタルケア? 私。

――引っ張っていくというより、真ん中にいることで安心感を与えるタイプなのかな。

森嶋 どうでしょうか(笑)。これからリーダーらしいことできるように頑張ります!

――Run Girls, Run!は「Wake Up,Girls! AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」の合格者で結成されたユニットです。それぞれオーディションに応募したきっかけは?

 父親がアニメ好きでよく一緒に観ていたんです。そこで水樹奈々さんのライブに連れて行ってもらって、パフォーマンスがすごくて憧れました。私はもともとミュージカルをやっていて、歌うのも演技も好きだったので。そこで水樹奈々さんのことを調べていくうちに、アーティストだけではなく、声優さんもやっているということを知って、声優さんってこういうお仕事もするんだなって。オーディション自体は、父親が「『Wake Up, Girls!』のオーディションがあるよ」と持ってきてくれて、そこで受けてみようかなと。

――きっかけお父さんなんですね。

 はい。よく一緒にライブに行きますね。南條愛乃さんのライブとか。

▼オーディションでのできごと

森嶋優花(もりしまゆうか)。1997年3月16日生まれ。京都府出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:もっちー。主な出演は『Wake Up, Girls! 新章』守島音芽役など

――森嶋さんは?

森嶋 私はアニメや漫画が好きで、昔からよく観ていたんです。あと、アイドルも好きだったので、歌って踊るような声優さんに興味を持ちました。声優として演じたいし、歌って踊ることもしたいなって。なので、それらが詰まっているこのオーディションには絶対受けようと思っていました。

厚木 私のきっかけはアニメ『デ・ジ・キャラット』のプチ・キャラットちゃんでした。ちょうど同い年(5歳)だったので、プチ・キャラットちゃんになりたいと思っていたんです。そこでアニメのキャラクターには声優さんがいることを知って、声優さんになればプチ・キャラットちゃんになれるんだと思って目指しはじめました。しばらくしてから『プリパラ』オープニングの「Make it!」からi☆Risさんを知って、「声優になりたい」から「歌って踊る声優になりたい」に変わりました。そこでオーディションの募集を知って、応募に至ったという流れですね。

厚木那奈美(あつぎななみ)。1997年10月11日生まれ。長野県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:あっちゃん。主な出演は『Wake Up, Girls! 新章』阿津木いつか役、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』マーサ役、『キラッとプリ☆チャン』青葉りんか役など

――そこで3人ともオーディションを受ける。オーディションでは目新しいことばかりだったと思いますけど、その中でも印象的だった出来事は?

 最終オーディションまで進んだのが何十人かいたんですけど、その控え室でみんなで歌ったり踊ったり演技の練習をしていたのが印象的でした。ほかのオーディションって、もっと個人で練習をしているとか、静かにしているイメージだったんです。台本にはかけあいのセリフもあったんですけど、それを一緒に読んでいて、助け合ってがんばっていて、

――「みんなライバルだ」みたいな雰囲気だと思っていたけど。

 そうなんです。そこで私はもっちーと最後にかけあいをやったんです。

森嶋 そー、すごい確率だよね。ずっと同じチームだったから、ユニット結成のときにびっくりした。

 もっちーってちっちゃいんですよ。遠くから見ていたらそんなにわからないんですけど、隣に立ってフッと横を見たら、「ちっちゃ!」ってびっくりしちゃって。ぜんぜん目が合わないんです。

森嶋 私も見上げてたからねー。

 小学生かと思ったよ。

森嶋 えー、そんなにー!?

――ずっと仲が良かったんですね。

 でも、演技だけのやり取りだったんです。

森嶋 演技で通じ合うみたいな感じだったよね。

 うん、やりやすかった。

厚木 私が印象に残っているのは、オーディションの最後に自己PRをする時間があるんですけど、前の席に座っている女の子が、「京都府出身ですけど、抹茶を飲んだことがありません」って子がいて、それが森嶋優花でした。

――斬新な自己PRですね。

森嶋 ふつうは自己PRって、特技とか趣味じゃないですか。でも、緊張して特技が思い浮かばなくて、どうしようと思っていたら「あ、抹茶飲んだことないな」と思って。

 「京都のことは私に任せてください」とか言ってたのに。

厚木 そうそう。「抹茶にはこれから挑戦していきたいと思います」と言ったのに、いまだに挑戦してない(笑)!

森嶋 あはははー。

 大問題だよ。みんな思ってるよ!「まだ飲んでないのか!」って。

森嶋 もうちょっと待ってー!