Androidの2-in-1利用は普及するか

こうしてWindows PCの新製品を投入する一方で、ファーウェイはAndroidタブレットの新製品「MediaPad M5」も発表した。注目すべきは、PCのように利用できる「MediaPad M5 Pro」だ。

スタンド付きカバーを兼ねたキーボードと、専用のペン入力を組み合わせることにより、マイクロソフトの「Surface」のようなスタイルで利用できる。Android用のOfficeアプリを利用すれば、仕事もこなせるポテンシャルを秘めている。

  • Surfaceのようなスタイルで利用できる「MediaPad M5 Pro」

ここで活躍するのが、ファーウェイがMate 10 Proで導入した「PCモード」だ。MediaPad M5ではタブレットの画面を変化させ、Windowsのようなデスクトップやタスクバー、マルチウィンドウを利用できる。壁紙はWindows XPのような草原だが、実際に動いているのはAndroidだ。

  • AndroidでありながらWindowsのような画面で使える「PCモード」

プロセッサーにも違いがある。Windows PCがインテルのCoreプロセッサーを搭載するのに対し、AndroidタブレットであるMediaPad M5はファーウェイ製のKirinプロセッサーを搭載するため、スマホやルーターで培ってきたLTE技術を利用しやすい。

まとめると、MateBookシリーズのWindows PCは仕事利用を中心に、スピーカーの強化などエンタメ利用も視野に入れている。AndroidのMediaPadシリーズは、エンタメ用途を中心に仕事にも使える機能を打ち出してきた。

MWC 2018でファーウェイは、WindowsとAndroidを二刀流で使い分けることにより、それぞれの強みを引き出したデバイスを投入してきたというわけだ。