サムスンが狙う、スマホによるPCの置き換え

Galaxy S9の発表に併せて、サムスンは「DeX」についても機能を強化してきた。スマホを外部ディスプレイにつなげてPCのように使える機能で、キーボードやマウスを使って文書を編集するような仕事利用を視野に入れている。

Galaxy本体を接続するドックの新製品として、これまでのDeX Stationよりも安価で持ち運びやすい「DeX Pad」を追加した。その狙いは、スマホによる「PCの置き換え」だという。

  • ドックの新製品「DeX Pad」

今日、ビジネスの現場にPCは欠かせない存在だ。だがスマホも処理能力や通信性能は急速に高まっている。画面の小ささや操作性はスマホの弱点だが、外部ディスプレイやキーボードをつなぐことでそれを補っていこうというのが、DeXの基本的なアイデアだ。

  • 外部ディスプレイにつないでPCのように利用できる

PCを置き換えるには、ハードウェアだけでなく、アプリもPC並みに進化していく必要がある。日本では日本語入力の使い勝手も重要だ。今後もサムスンはDeXを中心に、パートナー連携を引き続き強化していくという。

踊り場を迎えつつあるスマホ市場だが、PCの置き換えを目指して用途を拡大していくことで、本格的にPC市場に食い込めるか、という視点にも注目したい。