デジタル一眼レフカメラを代表するブランドとして幅広い層に親しまれているキヤノンの「EOS Kiss」が、ついにミラーレス化へ舵を切った。2月26日に発表した新製品「EOS Kiss M」は、シリーズで初めてミラーレス構造(EF-Mマウント)を採用したのが特徴。従来モデルよりも圧倒的に小型軽量で扱いやすいボディーや、液晶を見ながらのライブビューでも高速オートフォーカスできびきび撮影できる点、人物の瞳にピントを合わせられる瞳AFの搭載など、一眼レフにはないポイントを訴求して新規ユーザーの獲得を狙う。
製品のラインアップと予想実売価格は以下の通り(価格はいずれもオープン)。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色を用意する。発売は3月下旬の予定。
▼「EOS Kiss M」のラインアップ
- EOS Kiss M ボディー…税別74,000円前後
- EOS Kiss M EF-M15-45 IS STMレンズキット…税別90,000円前後(EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMが付属)
- EOS Kiss M ダブルズームキット…税別112,000円前後(EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMが付属)
- EOS Kiss M ダブルレンズキット…税別105,000円前後(EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M22mm F2 STMが付属)
- EOS Kiss M EF-M18-150 IS STMレンズキット…税別123,000円前後(EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMが付属)
EOS Mシリーズと同じEF-Mマウントを採用
EOS Kiss Mは、一眼レフカメラのようなスタイルを採用するが、すでに発売しているミラーレス一眼「EOS M5」「EOS M6」などと同じEF-Mマウントを採用することで、従来モデル「EOS Kiss X9」よりもひとまわり小型軽量に仕上げた。サイズ感的には、EVF(電子ビューファインダー)を搭載するEOS M5に近い。レンズもEOS Mシリーズと同じものが利用できる。
ボタンやダイヤルの数はコンパクトデジカメ並みに抑えつつ、右手のみで操作できるようにまとめることで、ファインダーをのぞきながらスピーディーに操作できるようにした。