――『激レアさん』の話に戻りますが、今回が若林さんと初共演になるんですよね。共演してみての印象はいかがでしょうか?
すごくバランスをとってくださり、行き過ぎたところは止めてくれるし、面白いところは面白くしてくれます。「さすがレギュラーたくさん持っているだけある!」という方ですね(笑)。実はお会いする前からキューバの本やエッセイの著書を読ませていただいて、若林さんはこういう考えの方なんだと、シンパシーは感じています。
――どういったところにシンパシーを感じるのでしょうか?
若林さんも思っていることをあんまり外に出されない方というか、内に秘めたものを持っている方じゃないですか、マグマがドクドクしているみたいな。そういうのが「すごい分かるな」と。オンとオフがはっきりしているところとか、私もそうだなという点があります。
あんまり人怖じはしないかも
――『激レアさん』といえば弘中さんと若林さんの掛け合いはさることながら、やはり“激レア”な体験をした人=激レアさんのエピソードが印象的です。弘中さんが一番印象に残った激レアさんは誰ですか?
うーん、私忘れっぽいんですよね……。でもあの人ですね、犬が死んで泣いちゃった人です。洞穴生活の……カズマさん! 小さい頃から家出をしていて43年間野山で暮らしたという方です。
――でも弘中さんは、確か犬がお嫌いだったはずでは……?
犬は、あまり好きじゃないです(笑)。でもサバイバル生活を43年間してきた方ってあまりいないじゃないですか。学校に行かないで1人で生きてきたのが凄いなと、鮮明に覚えてます。それとカズマさんは朴訥(ぼくとつ)とした感じで話し方もポツポツとしゃべるんですけど、なんか伝わってきましたね。
――サバイバル生活に憧れがあるんですか?
(あっさりと)ああ、憧れは別にないです、うん(笑)。
――そうなんですね(笑)。カズマさんをはじめとした激レアさんに、若林さんから「失礼だよ!」と制止されるほど、弘中さんは果敢に突っ込んで行きますよね。一般の方が多い激レアさんに切り込むのは、怖くないのですか?
台本に書いてあるのでやるしかない(笑)。とはいえ、あんまり人怖じはしないかもしれないですね。さすがに5年もやってますので、“ドキドキ”みたいなものはなくなりました。
――そうしたやり取りの中で、何か意識していることはありますか?
一般の方が多くて皆さん緊張されているので、それをほぐしつつお話を伺うというのが、気にしているポイントですね。