花咲き、鳥の鳴く「肥後細川庭園」でまったり
「肥後細川庭園」は、幕末に肥後熊本の藩主・細川氏の下屋敷となった場所で、小高い丘の地形を生かした自然豊かな庭園となっている。丘にのぼり、森林の中にたたずむと鳥の声が聞こえ、眼下に広がる池がさんさんと輝く。まるで山奥で湖を見つけたかのような光景だ。
庭園の一角には、かつて細川家の学問所だった「松聲閣(しょうせいかく)」があり、丘の上には旧細川公爵家の家政所(事務所)だった「永青文庫」がある。どちらも趣ある建築で、内部の見学もできる。庭園と松聲閣は無料、永青文庫は一般800円となる。
●information
肥後細川庭園
東京都文京区目白台1-1-22
大正ロマン漂う「鳩山会館」
鳩山会館はその名の通り、元総理である鳩山一郎氏の邸宅だった洋館を修復し、一般公開しているものだ。内部にはいくつもの部屋があり、その内の応接室は、鳩山氏の総理時代に政治の重要な舞台にもなったとのこと。大正ロマン漂う館内を歩きつつ、当時の政治家たちが日本について語り合っていた様子を想像してみてはいかがだろうか。入館料は大人600円となる。
●information
鳩山会館
東京都文京区音羽1-7-1
結婚式場として知られる「ホテル椿山荘東京」は、明治時代の政治家・山縣有朋氏の邸宅と庭園があったところだ。ちなみに、先ほどの細川家は細川元総理のご先祖にあたる。鳩山元総理の鳩山会館といい、どうやらこのあたりは政治家づいているようだ。
椿山荘の広大な庭園には様々な木々が植えられ、春には桜の名所となる。無料で散策することができ、外国人旅行者にも人気だ。庭園を見下ろすホテルのティールームで、少し優雅な時間を楽しんでみてもいいだろう。
江戸川橋は、「江戸」から連想される雑多なせわしなさではなく、静けさのある街のようだ。間近に大通りや高速道路が通ってはいるものの、少し奥へと入り込めばゆったりとした時間が流れている。わざわざ遠くへ旅に出なくても、自然や文化を十分に満喫できるに違いない。ちょっと疲れた週末には、江戸川橋でのんびりと旅をしてみてはいかがだろうか。
※価格は全て税込