AppleがiOS 11の新機能として紹介していた「iMessage」のビジネスチャットも、iOS 11.3からベータ版としてサポートすることとなる。これは、iMessageプラットホームをビジネス向けに公開し、ユーザーとの間でテキストベースのサポートを行えるようにする機能だ。
ビジネスチャットは手始めに米国のクレジットカード会社であるディスカバー、ホテルチェーンのヒルトン、ホームセンターのロウズ、銀行のウェルスファーゴと限られた企業向けに公開され、顧客との間でチャットを通じたコミュニケーションが可能になる。活用としては、製品のサポートや予約、Apple Payを利用した購買などを想定しているという。
この分野に積極的に取り組んでいるのはFacebookで、Facebookページを持つ企業やブランドが顧客との間でMessengerを通じてコミュニケーションをとったり、商品やサービスの販売を行うことができる環境を整備してきた。ボットの活用による自動応答にも対応できる。
Appleは、標準アプリであり、電話番号やiCloudアカウントさえあれば利用できるiMessageをビジネス向けに活用することで、決済を含むAppleプラットホームでのビジネスの促進を狙う。