広告以外は?

広告以外の事業についても触れておこう。コミュニケーション(スタンプ、着せ替え、LINE Out等)は主にスタンプが牽引。売上収益は302億円と前年比3.2%増だった。コンテンツ(LINE GAME、LINE Play、LINEマンガ、LINE MUSIC等)は主力のLINE GAMEが奮わず同10.4%減となった。

  • コミュニケーション・コンテンツ・その他事業の収益

すべてが前年を上回るなかで最も苦戦しているのがゲーム事業だ。昨年度は韓国のネクストフロアを買収し、新会社LINE GAMESを設立、従来とはターゲットずらしたゲームの開発を進め打開を図ろうとしている。出澤剛社長によると、既存タイトルの落ち込みを新規タイトルでカバーできていないが、新規タイトルに反応良好なものも出てきているとしている。

その他事業(LINE FRIENDS、LINE Pay、LINEモバイル等)では、LINEモバイル、LINE FRIENDSが成長を牽引し、前年比69.8%増の202億円となった。

2018年12月期は?

今年度の業績見込みは非開示だ。ただし、LINE全体の売上収益は前年並みの成長率を目標に設定している。広告事業について出澤社長は「売上収益で全体の50%を超えてくる可能性がある」とするものの、楽観しているわけではない。「トレンドは以前として強いものの成長率といういいでは若干落ちる可能性がある」とする。LINEは2018年の新投資分野をAIとフィンテックに定めているが、ここでの収益化が次なる大きなチャレンジとなりそうだ。