中国のスマホ市場において、急激に頭角を現してきたのが「OPPO」だ。アジアでは1位、世界シェアでも4位につけるなど、グローバルで存在感を示しつつある中、いよいよ2018年2月に日本市場に上陸する。
果たしてOPPOとはどのようなブランドなのか、競争が激化しているスマホ市場で他のメーカーとの違いはどこにあるのだろうか。
中国で激しいシェア争い、強みはインカメラ
中国の空港に降り立つと、すぐに目に飛び込んでくるのがOPPOの広告だ。ショッピングモールや地下鉄など、中国国内では至るところにコーポレートカラーである緑色をあしらった広告が展開されている。端末を販売する実店舗の数も多い。
米IDCの調査によれば、世界のスマホ出荷台数はサムスン、アップル、ファーウェイに続き、OPPOは4位につけている。2017年第3四半期にはファーウェイの3900万台に対し、OPPOは3000万台と肉薄している。
中国市場でのOPPOはファーウェイと激しい首位争いを繰り広げており、同じくシェアを急拡大させたVivoと日本でも知名度のあるXiaomiがそれに続いている。数年前までは中国でもiPhoneの人気が高く、北京や上海ではiPhone 6や5sばかりを見かける時期もあったが、最近は中国で使いやすいアプリを搭載したAndroid端末がシェアを拡大してきた。
その中でもOPPOのスマホの特徴は、優れたカメラ性能だ。たしかにどのメーカーもカメラには注力しているが、特にOPPOはフロントカメラにこだわっており、最新の「R11s」はフロントカメラにリアカメラと同じ2000万画素のセンサーを採用。カメラアプリには人工知能(AI)を利用した美顔効果を搭載するなど、アジアで高まるセルフィー需要に対応している。