スマートライフ領域はどうか
他方、スマートライフ領域の営業収益は6738億円で同0.4%減、営業利益は1153億円で同17.5%増だった。こちらも補足説明が必要だ。営業収益は子会社のD2Cの会計方法の見直し(総額法から純額法に変更)が影響したに過ぎず、営業利益を見るほうが実態に近い。
スマートライフはサービス領域が多岐に渡る。とりわけ貢献しているサービスは、ケータイ補償サービス、あんしん遠隔サポートなどの「あんしん系サポート」で全体の35%、次いでdTV、dヒッツ、dマガジン、dショッピング、DAZN for docomoなどの「コンテンツ・コマース」が同25%、dカード、dケータイ払いプラスなどの「金融・決済」が同20%を占め、これらの3分類で全体の8割を占めている。
全体から見ても、セグメント別に見ても、計画通り順調に進んでいるのがドコモの現状のよう。決算説明会ではかねてより発表していた中期戦略「beyond宣言」の進捗について言及するなど、波風立たぬ順風満帆な決算説明会だった。