上質な時間と体験を提案する "商業フロア"
続いては、全60の店舗が出店する"商業フロア"を見ていきたい。コンセプトは、訪れるゲストに豊かな時間と空間の中で特別な体験をしてもらいたいとの思いを込めた「THE PREMIUM TIME, HIBIYA」。地下1階から地上7階まで(店舗面積約1万8,000平方メートル)の商業空間に、東京初出店を含む個性あふれる店舗が展開される。
駅直結でアクセス至便な地下1階は"都心型フードアーケード"として、本格的な都心型フードホール「HIBIYA FOOD HALL」、博多の老舗和菓子店「鈴懸」、日本全国の酒が揃う「住吉酒販」、出来立てアップルパイをその場で提供する「RINGO」などの食物販が充実。また三軒茶屋の人気ベーカリー「ブーランジェリー ボヌール」、コーヒー豆と輸入食品の「カルディコーヒーファーム」、サードプレイスとして支持される「スターバックスコーヒー」などの出店が決まっている。
施設の玄関口「日比谷ステップ広場」に面した1階には、「レクサス」のブランド体験型施設が出店。ブティックとカフェ、車両展示が一体となり、レクサスブランドの世界観を満喫できる。その他にも、ニューヨークから日本初上陸するレストラン「Buvette」、コスメのセレクトショップ「イセタン ミラー メイク&コスメティックス」、その他ファッション雑貨店などが入る。
ファッション・ライフスタイルゾーンの2階フロアには、世界なファッションデザイナー本間正章氏の世界初フラッグシップストア「MASTERMIND TOKYO」、南青山の人気店「TATRAS&STRADA EST」など、ここでしか買えないブランドが集結する。その他にも、コスメブランド「THREE」の新業態ショップ、ビルケンシュトックを取り扱うベネクシー社のセレクトショップ「クオリネスト」などがラインナップ。さらに、パークビューを楽しみながら食事ができる飲食店もオープン予定だ。
3階はライフスタイルショップ&プレミアムレストランゾーンとなっており、クリエイティブディレクター南孝之氏がプロデュースする日本初のアーケード型複合ショップ「HIBIYA CENTRAL MARKET」、"食とDIY"をテーマにした雑貨店「TODAY'S SPECIAL」など、個性ショップが揃う。またレストランは、人気イタリアンのサローネグループの新店舗、京都南禅寺の老舗料亭「瓢亭」の新店など、多数の名店が脇を固める。
そして、4・5階には都心最大級のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 日比谷」が誕生し、6階には皇居や日比谷公園の緑が望めるガーデンレストラン、7階には世界的に注目を集める「日本料理店 龍吟」が移転オープン。
日本初出店5店舗、商業施設発出店15店舗、新業態22店舗と、ここでしか買えない、食べられないといった特別感に満ちたラインナップが、商業フロアの見どころとなっている。
東京の日比谷から、世界の日比谷へ
1883(明治16)年には「鹿鳴館」、1890(明治23)年には「帝国ホテル」が完成するなど、明治維新以降、日本の近代化をリードする街として発展を続けてきた"日比谷"。また、かつて「有楽町三井集会所旧館(日本館)」「有楽町三井集会所新館(西洋館)」といった三井家の重要施設もあったことから、三井不動産にとっても日比谷はゆかりの深い場所と言える。
記者会見に登壇した三井不動産の代表取締役社長・菰田正信氏も「日比谷は、三井グループにとって非常にゆかりの深い場所。『東京ミッドタウン日比谷』は、三井不動産の金字塔となる開発にしたいと考えています」と話していた。
東京を代表するビジネス拠点の大手町・丸の内、霞が関、虎ノ門エリアから至近距離に位置する日比谷は、東京の新たなハブ拠点として今後の発展が期待されているエリア。今回の「東京ミッドタウン日比谷」の開業は、日比谷が日本のみならず世界基準の「国際ビジネス」「芸術文化都市」へと進化を遂げる足掛かりとなるかもしれない。
「東京ミッドタウン日比谷」の住所は、東京都千代田区有楽町1-1-2。アクセスは、東京メトロ日比谷線、千代田線、有楽町線、都営地下鉄三田線「日比谷」駅直結。JR山手線、京浜東北線「有楽町」駅徒歩5分。東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、銀座線「銀座」駅直結(徒歩5分)。スケジュールは、2月1日の竣工予定。3月29日のグランドオープン予定となっている。