会見では「AdAsia」と「CastingAsia」の事業内容も改めて紹介。CastingAsia事業は、広告主とマイクロインフルエンサーをつなぐ新サービス「CastingAsia Marketplace」を、同日付けでリリースすると発表した。
インフルエンサーとは、一般消費者の購買行動に影響力を持つ人物を指す。マイクロインフルエンサーは、SNSでフォロワーが1000人から10万人程度を擁する人物だ。現在CastingAsiaにはタイ、ベトナム、インドネシアを中心に1万人を超えるインフルエンサーと、約5万人のマイクロインフルエンサーが登録している。
Marketplaceを利用することで広告主は、マイクロインフルエンサーを活用したキャンペーンを、成果報酬ベースで運用/管理することが可能になる。マイクロインフルエンサーにはどのような属性を持ったフォロワーがいるのか、キャンペーンしたい製品/サービスのターゲットなるフォロワーをどのくらい擁し、その効果はどのくらいなのかといった分析/判断はAIが担う。
Marketplaceの目的は「自動化」だ。現在のインフルエンサー・マーケティングは、個々のインフルエンサーに対するマネージメントが煩雑だという課題を抱えていた。キャンペーンごとに報酬を設定したり、プロモーションの内容を変更したりという作業を、ほぼ手動で行っているのが現状だ。
CastingAsia事業統括を務める林信吾氏は、「100万人超のフォロワーがいるようなプロの有名タレントは人数が少ないので、既存の方法でも管理できる。しかし、人数が多いマイクロインフルエンサーを既存の手法で管理することは不可能だ。Marketplaceを利用すれば、広告主は効率的にマイクロインフルエンサーを発見でき、プライシング(必要な報酬)も自動化されて表示される。マイクロインフルエンサー側も、様々な広告主のキャンペーンに手軽に参加することが可能だ」とその優位性を語った。