パナソニックは、「変わる、パナソニック。」でも特集したように、昨年から自社でも働き方改革を推進してきた。Skype導入によるテレワークの推進のみならず、オフィス移転やオープンスペース化など、ITソリューションありきではないトータルでの働き方改革を行っている。この姿勢は、ほかの企業でも注目したい事例だろう。

  • パナソニック コネクティッドソリューションズ社 東京オフィス

坂元氏は、働く姿勢の変化という勢いそのままに「(レッツだけではない)どんどん付加価値サービスを提供していきたい」と意気込む。それは、以前はレッツノート/タフブックというPC単体だけで製品を販売していた時代から「業界軸でソリューション化している」(坂元氏)時代に移り変わった環境に合わせた"改革"だ。実際、ヨーロッパではゼテスという物流系ソリューションを提供する会社を買収しており、タフブックとの組み合わせで販売を増やしている。

「お客様の声に耳を傾けて、そこから課題を見つけ出し、ソリューションとして提供することで価値を最大化することが、感覚的に難しい」とは、コネクティッドソリューションズ社 社長の樋口 泰行氏の弁だが、出だしで100社の検討は上々の滑り出し。この勢いを継続できるかどうかは、パナソニック自身が行う"改革"の質にもかかっている。