「頑張れ航也!」と優しく励ましてくれる

――ドラマ、映画に出演すると聞いた時の心境は、いかがでしたか?

びっくりしました。最初は「こんな僕で大丈夫なんだろうか」と思いました。演技や呼吸の仕方のレッスンをしてもらったのですが、間際まで実感が湧かなくて。ずっと作品を見る立場だったので、ガチガチで、緊張してしまいました。撮影に入ったら、周りの皆さんがアドバイスをくれて、優しくしてくださったので、緊張はほぐれたのですが、演技はまだまだで反省すべきところが沢山ありました。

――ネスレショートムービー『星に願いを』では、監督を務めた知英さんもアドバイスをしてくれたそうですね。

知英さんは、本当に尊敬しています。真面目で、僕がダメな演技をしても「頑張れ航也!」と優しく励ましてくれました。東京に出てきて、はじめてできた先輩で、本当にお姉さんのような存在です。撮影では知英さんが監督だったので、僕の演技が硬かった時に走ってきて、背中を叩いてガッツをくれました。怒ることなく、「こうやったらいいんじゃない? 」と方法を教えてくれて、とても感謝しています。

  • 知英のアドバイスを受ける松大

――先ほども「緊張した」とおっしゃってましたが、普段は緊張する方なんですか?

そんなことないです。バレーボール部の試合でも、そんなに緊張はしないタイプなのですが、「芸能界は厳しい」という気持ちで入ったので、固まってしまうのかもしれません。基本は明るくて前向きなタイプだと思うのですが、能天気な部分もあるので「気をつけなきゃいけないな」と考えすぎて、ガチガチになってしまうんです。これからは緊張せずにできるよう、たくさん演技のレッスンをして前向きに頑張りたいと思います。

――今回は、実際の部活と同じく、バレーボール部の憧れの先輩という設定なんですね。

はい。ですが、憧れの先輩という設定に実感が湧かなかったです。バレーボールをやっていても、女子バレー部と接したこともなかったし、一緒に練習することもなかったので……。

――では、どんな風に役作りをされていたんですか?

僕が思った憧れの先輩のイメージで、“ナルシストでかっこつけ”くらいに演じようと思っていたのですが、結局、素が出ていた気がします。女の子とあまり喋ったことがない、苦手な感じ(笑)。

好きなドラマは『未成年』

――これから俳優として活躍されていくと思いますが、どんな作品が好きなんですか?

洋画が大好きです。アクション系が特に好きで、マーベルのアベンジャーズやアイアンマン等。アクションが出来たらと思っています。バレーボール部だったし、基本、運動が好きなんです。これからもたくさん、武術とかもできたらいいなと思っています。

――日本のドラマではいかがですか。

『未成年』が好きです。

――意外! 1995年のドラマですけど、生まれてます!?

僕、1999年生まれです(笑)。今までドラマはあまり観れていなかったのですが、母に勧められて 観たら面白くて。一気に観てしまいました。

――生まれる前の作品とは……では、憧れの俳優さんは。

日本の俳優さんでは藤原竜也さんで、海外の俳優さんでは、ジェイソン・ステイサムさん。『ワイルド・スピード』も好きで、アクションがカッコいいし、坊主頭なのもかっこいいですよね。なんであんなに坊主が似合うんだろう?

――運動も好きで、映画も好きな松大さんは、多趣味なんですね。

何にでも興味があります。「ちょっとだけ」というのができなくて、がっつり、やりたい。やってみたいことは沢山あります。ピアノもバイオリンも習ってみたいし、茶道にも興味があります。料理も出来たらかっこいいなと思います。

――今後、こんな人になりたいという理想像はありますか?

以前、バレーボール全日本ユースの友達の試合を見た時のことなんですが、試合中、いざという時にその友達に必ずトスが上がっていました。友達はチームにとって必要不可欠な存在でした。その時に僕もその友達のように、求められる人になりたいと思うようになりました。

仕事でもプライベートでも「アイツがいてくれたら?」「アイツにいてほしい!」と思われる存在になれるよう、どんなことにもチャレンジして自分のものにしていきたいと思います。

■プロフィール
松大航也(まつだい・こうや)
1999年9月4日生まれ、三重県出身。2017年、ドラマ『オーファン・ブラック〜七つの遺伝子〜』小林良役で俳優デビュー。2018年、ネスレショートムービー『星に願いを』の第1話「1人じゃなくなる1日」、第3話「流れ星までの1時間」に出演。趣味は映画鑑賞・運動・筋トレ。好きな食べ物は唐揚げと中華。