もうひとつ展示されていたプロトタイプは、パイオニアのLightningオーディオアクセサリー「RAYZ」シリーズに採用されているチップを応用した、iPhoneに対応するドックスピーカーです。「Siriをご家庭で便利に使っていただくために最適な製品を検討するプロトタイプ」なのだと、宮崎氏が説いています。
「自宅に帰れば、iPhoneユーザーの方々は恐らくどなたもiPhoneを充電されていると思います。その間もSiriを呼び出したりしながら、iPhoneをスマートスピーカーのように便利に使える製品をRAYZシリーズのラインナップとして検討しています」(宮崎氏)。
すでに商品化されているLightning接続のカンファレンス用スピーカー「RAYZ Rally」も似たような使い方ができますが、今回の試作機は、より音楽再生の品質にこだわったり、iPhoneと連携した音声ピックアップの作り込みをどこまでやるか、その際のコストメリットの打ち出し方も含めて、色々な要素が検討されている段階です。
最後に、こちらは間もなくパイオニアから商品として発売される完全ワイヤレスイヤホン「SE-C8TW」です。6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています。アメリカでは99.99ドルで販売を予定しており、AAC/SBCのオーディオコーデックをサポートしたお手ごろ価格が魅力。
国内のオーディオブランドから、いよいよ完全ワイヤレスイヤホンも出そろってきた感じがします。SE-C8TWがパイオニアらしいサウンドを楽しませてくれるのか、国内展開も含めて注目したい製品です。