デジタルカメラでは、ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-GH5S」を、2018年2月から欧米で発売することを発表した(1月11日に日本でも正式発表、1月25日に30万円前後で発売)。
GH5Sはプロフェッショナルユースをターゲットとし、新開発の「デュアルネイティブISOテクノロジー」を採用した有効画素数10.2Mのイメージセンサーを搭載。暗部まで美しく描写することで、LUMIX史上最高の高感度画質を実現しているという。
世界初となるCinema4K/60p動画記録や、4:2:2 10bitでのCinema4K/30p動画撮影にも対応。ディープラーニング技術を用いた「人体認識」機能によって、後ろや横を向いた人物にも、しっかりとピントを合わせ続けることが可能になっている。
「LUMIX GH5Sは、LUMIXの歴史において、いままでにない光感度と最高のビデオ画質を実現した。暗い環境で撮影する場合に、ISOノイズの増加を心配せずに、撮影に集中できるようになる。また、4Kで60フレーム/秒を撮影する唯一のミラーレスカメラとなる。ビデオカメラマンとフォトカメラマンの両方を喜ばせることができる」と自信を見せた。
ビデオカメラでは、「HC-WXF1/VXF1」、「HC-VX1(4K)」、「HC-V800(FHD)」をそれぞれ発表した。いずれも欧米で今年春から発売する予定だ。
新開発の1/2.5インチBSI MOSセンサーと、F1.8のライカディコマーレンズを組み合わせることにより、低照度性能を大幅に向上。レンズの構成には、独自の「4ドライブレンズシステム」を採用することで、小型なボディながらも、広角25mm、光学24倍ズームを実現しているのが特徴だ。
手ぶれ補正には、新開発の「Ball O.I.S」を採用しており、微小な手ぶれまでを高精度に補正できるという。また、撮影する姿勢や条件などによって補正方法を自動的に切り変える手ぶれ補正機能「Adaptive O.I.S」も新たに搭載しており、より鮮明な撮影が可能になった。「新しいカムコーダーは、先進のレンズとセンサー技術に加えて、新しいボディデザインが特徴。いままで以上に優れた画質を提供する」などと述べた。
パナソニック、これからの100年
プレスカンファレンスの最後に、米パナソニック コンシューマ エレクトロニクスのモスコウィッツ社長は、パナソニックが取り組む「Home X」についても説明した。
「パナソニックは、コンシューマテクノロジーに、100年にわたって投資を続けてきた。そして、未来の技術を採用し続けてきた。これから先、100年の旅路においても、それは変わらない。ユーザーの生活の変化に合わせた進化を続けてきたが、今後は、家庭での生活を再定義していくことになる。これがHome Xであり、パナソニックが、次世代の経験を革新し、創造することになる」と語った。
Home Xは、シリコンバレーでスタートしているプロジェクトで、ビジネスイノベーション本部が主体となって取り組む未来の住空間プロジェクトだ。白物家電、黒物家電、住設、住宅を組み合わせて、未来の住空間環境に向けたサービスを提供することになる。まだ具体的な姿が明らかにはなっていないHome Xだが、今後、どんな形で、Home Xが形になっていくのかに注目が集まる。