表現の切れ味が増した液晶テレビ
液晶テレビのX90Fシリーズには、最上位の「ZD9」シリーズ (日本モデルはZ9D)と同クラスの高画質エンジン「X1 Extreme」が搭載され、画質が大きくステップアップします。ラインナップは85 / 77 / 65 / 55 / 49型の5サイズで、アメリカには3月から順次投入される予定です。日本のマーケットにも確実に登場することになるモデルですが、発売時期など詳細については現時点で明らかにされていません。
高輝度技術「X-tended Dynamic Range PRO」は輝度の表現幅が拡大されます。効果としては、4K/HDR映像の明暗再現がより自然に、階調も滑らかになり、よりリアリティのある映像を実現できます。
そして新技術の「X-Motion Clarity」によって、オブジェクトの動きが多く含まれるスポーツ映像などのコンテンツが、よりブレ感を抑えながらクッキリ、シャッキリと再現できるようになります。
アメリカでは、X90とフラッグシップのZD9がしばらくの間併売されることになります。ZD9シリーズに「X-Motion Clarity」が追加される予定はないそうなので、X90Fシリーズはかなりコストパフォーマンスの高いお買い得なテレビということになるかもしれません。もちろんZD9の良さはほかにもたくさんあるのですが、動画再現の切れ味については、次世代のフラッグシップモデルでさらに改善されることが期待できそうです。
新しい映像処理プロセッサーにも注目
CES 2018では、次期BRAVIAに搭載される最新の映像処理プロセッサー「X1 Ultimate」も発表されました。
会場では「プロセッサーの高い処理能力が活かせる一例」として、最新プロセッサーを組み込んだ85型8K液晶ディスプレイの試作機によるデモも紹介されました。
現行プロセッサー「X1 Extreme」と比べて約2倍のリアルタイム画像処理能力を持ち、有機ELと液晶それぞれのパネルの特性を最大限に引き出した画づくりが可能になると、ソニーの担当者がその効果をアピールしています。2018年は夏にサッカーのFIFAワールドカップが控えているので、その頃までに次世代のBRAVIAが日本で発売されていることを期待しましょう。