通知機能を使いこなそう

ディスプレイ表示は、紹介した電話着信やNotification機能で登録した通知、Edy残高のほか、1回押すたびに表示が切り替わるようになっています。

電源ボタンの1回押下で直近の通知を表示し、2回押下で現在のバッテリー残量、今日の歩数、ペアリング状況(Bluetooth接続)を表示。3回押下は先述したEdy残高で、4回押下すると1回と同じ直近の通知表示にループします。

  • wena wrist pro

    1回押下で直近の通知を表示。着信時にたまたま見られなかった場合でも、どこからの連絡だったのか心を落ち着けて参照できます。今回は、締め切りを過ぎたときにはできれば出たくない電話でした

また、睡眠のトラッキング設定をしている時間帯は、睡眠計測モードを示すベッドのマークがBluetoothマークの横に表示されます。

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    電源ボタンの2回押下ではバッテリー残量、歩数、ペアリング状況を表示

健康志向のスマートデバイスでは、心拍が計れたり、GPSと連動して移動経路を記録したりできるものもありますが、wena wrist proの計測機能は歩数計測と睡眠計測のみ。普段使いの範囲でちょっと気になるところだけ押さえておくイメージでしょうか。とはいえ、スマートフォンの歩数計は精度がいまいちと感じる人には魅力的なポイントです。

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    睡眠のマークが出ていても、起きて活動していると睡眠計測はされません

Suicaは非対応ですが……

今回試用していて感じたことの一つに、「Suicaなど交通系電子マネーと連動した場合にどうなるか」があります。

実は製品の発表当初、「なんだまたSuicaに対応しないのか」と少しがっかりしたのですが、実際に使ってみると、「これは無理にSuicaに対応しなくてもいいのではないか」なんて思いました。

というのも、自動改札の通過時はタッチポイントが右側になります。腕時計は左手に装着する人が多いため、自動改札の通過時に左手でタッチしようとすると動作が煩雑になってしまうのです。荷物などを持っていれば尚更。腕時計を右手に装着すれば問題ないとも言えますが、利き腕が右手の自分自身を振り返ったとき、右手にこれをずっと装着していたいかを考えると、そこまでして時計で通過する必要があるかという疑問も生じるのです。

もちろん、より薄く、軽く、利き腕の邪魔にならないものであればアリになるのかもしれません。もしくは、交通機関の側が左手でもタッチしやすい自動改札機なんて導入すれば、非常に便利であるのは間違いありませんが。

wena wrist proは、新しいモノ好きはもちろん、お気に入りの腕時計はそのままにスマートデバイスも使いたい人、歩数や睡眠ログをさりげなく残せるスマートデバイスを探している人におすすめ。ぜひ注目して欲しい製品です。