薄型テレビと組み合わせ、迫力いっぱいのホームシアターサウンドが楽しめるマルチチャンネル音声対応のサウンドバーも、ソニーらしさが光る新製品「HT-Z9F」「HT-X9000F」が発表されました。アメリカでは春以降に発売予定。上位のZ9Fは899ドル(約10万円)を見込んでいます。どちらも国内導入が計画されている楽しみな製品です。
Z9Fのスリムな本体には3基のスピーカーを搭載。別きょう体のワイヤレスサブウーファーと合わせて3.1chのスピーカー構成で、高さ方向の立体音響成分を含む「Dolby Atmos」の音声フォーマットを再生できます。
4K映像を収録したUltra HD Blu-rayディスク作品や、Netflixで配信されているDolby Atmosで音声を収録した作品など、本機を導入すれば自宅で迫力たっぷりの映画鑑賞が気軽に楽しめます。HDMI経由で入力された4K/HDR信号をプレーヤーからテレビにそのままパススルー送信できる機能も搭載しているので設置も簡単。
CES 2018の会場では、デモルームにてサラウンド再生の音を体験することができました。実際に聴いてみると、スリムなサイズ感を思わせないほどの広がりがある、力強い3Dサラウンドに包まれます。音響設計を担当したソニーの北戸英理氏は「薄型テレビと一緒に置いたときの見た目も気に掛け、本体を小さくスリムにしながらも迫力ある音を再現できるよう、様々な技術をまとめ込んでいます。ここが一番苦労した点でした」と振り返っています。
Dolby AtmosやDTS:Xなど、元々サラウンド音声の情報が豊富に収録されているコンテンツに限らず、地上デジタル放送のスポーツ番組などもアップミックスとバーチャルサラウンド機能により立体的なサウンドに変換して楽しめます。
商品企画のチームリーダーであるソニーの櫻庭佑輔氏は「いままで自宅でサラウンドなんてハードルが高いのでは? と思っていた方も、これ1台で様々なコンテンツをいい音で楽しめるようになるのでぜひ試してほしい」と呼びかけています。
一方のHT-X9000Fも、BRAVIAシリーズの足もとに置いてもサウンドバーが画面を覆い隠さないよう、サイズを最適化した意欲作。いずれも日本発売の正式発表がとても楽しみな製品です。