ブートメディアの作成

さて、冒頭でふれたように新機能として、SIP(System Integrity Protecton)に対応したと紹介した。これは、rootであっても/usrディレクトリ以下などに書き込みを行えないセキュリティ対策である。しかし、CampTuneでは、SIPに抵触してしまうこともある。その対策が、USBメモリでブートメディアの作成である。最低でも1GB程度の容量があれば十分である。USBメモリを接続し、図12で[ブートメディア作成]タブを選ぶ。

  • 図18 ブートメディアの作成

ここで、接続したUSBメモリを選択する。容量が多い場合は、作業に使える領域を確保してくれる。

  • 図19 リサイズして作成

以上、ブートメディアの作成となる。

  • 図20 作成中

図21で完成である。

  • 図21 作成完了

ブートメディアを利用するには、電源投入時にCommandキーを押しながら起動する。起動する領域の選択となるので、USBメモリを選ぶ。

  • 図22 起動先の選択

リカバリーモードと同様な画面となるが、CampTuneのツールが追加されている。

  • 図23 macOSユーティリティ

「Paragon CampTune」は、USBメモリからCampTuneが起動する。外部から起動しているので、SIPが無効となる。もう1つの「Paragon SIP Manegement Utillity」は、システムディスクのSIPを無効にできる。

  • 図24 Paragon SIP Manegement Utillity

SIPを無効にしてしまうと、セキュリティレベルは低下する。しかし、CampTuneが起動しないといったことはなくなる。CampTuneの処理後に、また有効化すればよいだろう。

パラゴンソフトウェアでは、機能制限のある体験版を公開している。興味があれば試してほしい。