内容、手法に高評価
■裏側の映像
・「日本のアニメーターが予告動画を作っていたところ。日本のアニメの良さや完成度の高さ、人気度が海外のファンにもより伝わったと思うから」(24歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「乃木坂46の『あさひなぐ』のメイキング。忙しいアイドルの子たちが薙刀の練習を頑張って、ほとんど自分たちで試合のシーンもやったと言うのを聞いて驚いた。普段は声の小さい西野七瀬が、ものすごく声を張れていたのでビックリ」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『鋼の錬金術師』のメイキングを見て、CGやアクションが面白そうだった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『ダンケルク』のPRで、映像がすべて実写でCGを使わずに撮影されたのを観た時です。あの迫力のある映像を実際に撮ったのだと思うと、ものすごく驚きました」(51歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
■作り手のインタビュー記事
・「『ドリーム』の作り手の思いの記事は良かった。差別をうまく表してることがよくわかったから」(35歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「『鋼の錬金術師』は原作が大好きなので見るのを迷ったけど、いろんな人の出演者インタビューがよかったので。アイドルを封印しなかったという山田涼介さんが見てみたかった」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『鋼の錬金術師』で、キャストを日本人で揃えた理由を監督が話していた内容が印象に残った」(36歳男性/医療用機器・医療関連/メカトロ関連技術職)
・「『海賊と呼ばれた男』は『永遠の0』のタッグが復活し、山崎監督と岡田准一のインタビューや宣伝が印象的だった」(58歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「『ブレードランナー2049』。旧作の主人公だったハリソンフォードや監督だったリドリー・スコットのインタビュー記事を読みました。当時の思い出話が興味深かったです。その上でもう一度見直し新作を見ました。伝説のSF映画の続編がまさか35年ぶりに作られるとは思いませんでした。完全版やディレクターズカットを繰り返した上での続編。新作にあたり当時の関係者の話は興味深かったです」(48歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
■イベント
・「『ナラタージュ』で、松本潤くんの誕生日をお祝いするためにケーキが出てきて、そこに"ナラター潤"って書いてあったのが面白かった。まさかケーキにダジャレが書いてあるとは思わなかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップがサプライズでイベントに出てきた時。最初はそっくりさんが登場したのかと思っていたら本物だった」(33歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「『DESTINY 鎌倉ものがたり』試写会イベントでの出演者の話が面白かったです」(34歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「『忍びの国』の浅草寺でのイベント。石原さとみさんの振り袖姿とメイクがとても綺麗だった」(55歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「『ミックス。』でガッキーと瑛太の高校生イベントが可愛くてきゅんってした! 告白練習? みたいなのが可愛かったです」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『三度目の殺人』の公開挨拶での福山雅治と役所広司のやりとりが面白い」(29歳女性/教育/公共サービス関連)
■バラエティ番組
・「お金をかけている映画はPRで俳優さんがバラエティに良く出ているなと思った。また出てるの!? って何度も思った」(35歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「『行列のできる法律相談所』で、ゲストに藤原竜也さんと伊藤英明さんが出演して、映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のタイトルに関連した内容での宣伝が印象的でした。番組内容が映画タイトルに関連した内容で特集されていておもしろかったですし、番組最後で恒例のゲストの映画宣伝&レギュラー渡部さんの映画解説をみて、映画もみてみたいと思いました」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「『相棒』の宣伝。水谷豊と反町隆史のバラエティ番組の出演が珍しいので面白かったから」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
■アイディア勝負
・「お菓子のばかうけが浮いてるみたいな表紙の映画が噂に出てて、それを実際レンタル店で見たときああ、ばかうけだw って思いました。『メッセージ』だったかな……」(25歳女性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「エマ・ワトソンの仔猫いっぱいのインタビュー。多分、『美女と野獣』のインタビューなのに、仔猫がいっぱいいて、嬉しそうにたわむれながらも、しっかり答えるエマ・ワトソンだった」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「エマ・ワトソンが猫と戯れてるやつ。可愛かったから」(28歳女性/専門店(総合)/販売・サービス関連)
・「『ベイビー・ドライバー』は映画の最初の数分をネットで公開していたのですが、一発で見に行くことを決めました。それだけ引き込む作品である事は絶対条件ですが、『ベイビー・ドライバー』にはぴったしハマる宣伝だったと思います。Twitterで何度も拡散して、『とりあえずこの映像を観たら絶対明日には映画館だ!』と宣伝しまくっていました」(33歳男性/コンピューター機器/事務・企画・経営関連)
■その他
・「SNSの広告は面白かった。何気なくSNSをやっていて目に入って観に行くってすごいことだと思う」(23歳女性/冠婚葬祭/販売・サービス関連)
・「出演している本人よりも、観た人の感想を紹介しているテレビとかが印象に残ります。出演者は映画の内容とかを言っていますが、見た人の感想はどこが面白いとかを言っているので、それを聞いて興味が持てる映画が自分に合うのかなと思うので」(34歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「新聞の夕刊に、映画の宣伝が出る。点数(星印)が低いとあまり面白くないのかなと思ってしまいがちだが、今年、それが真実でないことがわかった」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「Twitterのファンイラスト。映画好きの人が宣伝してたなぁ」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「来日イベントをLINEで生配信。気軽に見れる」(29歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「少女漫画原作の映画化が相次いで、どれも似たような宣伝、インタビューをカワイイ若手女優とイケメン若手俳優がするのでなんだかよくわからなくなった……主演は違うのに、宣伝方法が同じだと同じ印象を受けるんだな〜と思った」(51歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「シネマの広告の多さにびっくりした。映画界も活発だと思った」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
総評
多くの作品の名前が挙がったが、強かったのが大泉洋。12月1日公開だった映画『探偵はBARにいる3』の宣伝でちょうど出演が続いていたこともあり、記憶に残ったこともあるかもしれないが、予告CM・バラエティ番組・出演したイベントと全てが印象的だと回答があり、その強さをうかがわせる。注目度に比例してか、同作は同シリーズの中で過去最高のヒットスタートを記録した。
また手法としては、やはり真摯な制作の裏側や、作り手の思いが伝わるものが心に残りやすく、作品とも結びつきやすいようだ。一方で、『メッセージ』が行ったお菓子の"ばかうけ"とのコラボや、『美女と野獣』主演のエマ・ワトソンが子猫に囲まれながらインタビューに答えた映像など、アイディア勝負も重要に。ただし、一歩間違えると滑り散らす可能性もあると思われる。「映画を観てほしい」という思いから、様々な手法で行われている宣伝。気になったものがあれば、ぜひ映画館に足を運んでみてほしい。
調査時期:2017年12月6日~2017年12月14日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:2,382名
調査方法:インターネットログイン式アンケート