サンドイッチ専門店でデザートサンド

サンドイッチ専門店「K'sキッチン」に並んでいるのは、オーソドックスな卵サンド、ツナサンドのほか、ビーフメンチカツサンドやタンドリーチキンサンドなどの豪華サンドなど。さらに、クリームとフルーツのデザートサンドも豊富だ。

  • 「ショコラくるみ」(250円)は、生クリームとショコラクリームにくるみがたっぷり

    「ショコラくるみ」(250円)は、生クリームとショコラクリームにくるみがたっぷり

  • かすかにラム酒の香りがする。クリームはさっぱりした甘さ

    かすかにラム酒の香りがする。クリームはさっぱりした甘さ

村民になってみよう!

実は、ハッピーロードには村がある。商店街振興会が運営する「とれたて村」だ。ここで販売されているのは、日本各地の農・山・漁の特産品。市町村と直接契約することで仕入れているという。お酒の試飲や、都内では珍しい逸品、野菜なども豊富で、お店は結構なにぎわいをみせていた。ちなみに村民になると「村民証」をもらえる。

  • 筆者も村民になってみた!

    筆者も村民になってみた!

  • 村民になったからにはと、紀州南高梅の「梅酒梅」(362円)を購入してみた。筆者同様、梅酒の梅の実が好きな人はきっと多いはず……

    村民になったからにはと、紀州南高梅の「梅酒梅」(362円)を購入してみた。筆者同様、梅酒の梅の実が好きな人はきっと多いはず……

つまみたくなるみたらし団子!!

老舗の和菓子店「辰屋かぎや」の店先に置かれた和菓子の「みたらし団子」(297円)が気になってしょうがない。いわゆる竹串に刺さったものではなく、ひとつひとつが独立しているものだ。その白い団子にからんだタレが、いかにも誘いをかけてくるようだ。

  • 「みたらし団子」(297円)。和菓子屋らしい上品な柔らかさで、もっちりとした食感

    「みたらし団子」(297円)。和菓子屋らしい上品な柔らかさで、もっちりとした食感

  • 「福地蔵最中」(115円)。左が胡麻あん、右が小豆あん

    「福地蔵最中」(115円)。左が胡麻あん、右が小豆あん

  • ちなみに「福地蔵」とは、商店街の先にあるお地蔵さんで、辰屋かぎやの店主によると「ご利益がすごい!」のだそう。

    ちなみに「福地蔵」とは、商店街の先にあるお地蔵さんで、辰屋かぎやの店主によると「ご利益がすごい!」のだそう。とても小さなお地蔵さんだが、近隣にある大きな神社の約7倍のお賽銭が入っているという。地元の人に大切にされている証拠だろう

老舗ぞろに町で元祖コッペパンに遭遇

「ここは老舗が多いですね」と言うと、辰屋かぎやの店主は「駅前の『マルジュー』は日本初のコッペパンを作った店だよ」と教えてくれた。店構えが大きいために、当初は入るのを見送っていたのだが、そう言われたら行かずにはいられない。確かに、店の前にはコッペパンのキャラ「コペペちゃん」が立っていた。

  • 「コッペパン(イチゴジャム&マーガリン)」(140円)。このほか、ピーナッツクリーム、あんこ&マーガリンや、卵サラダやフライを挟んだコッペパンも

    「コッペパン(イチゴジャム&マーガリン)」(140円)。このほか、ピーナッツクリーム、あんこ&マーガリンや、卵サラダやフライを挟んだコッペパンも

  • マルジューは大正2(1913)年創業。大正4(1915)年に「携帯に便利で柔らかなパン」として開発し、当時の陸軍に納品していたという

    マルジューは大正2(1913)年創業。大正4(1915)年に「携帯に便利で柔らかなパン」として開発し、当時の陸軍に納品していたという

  • このほかハッピーロードには、行列のできるクレープ店「ピエロ」や、焼き鳥屋など、たくさんのグルメがある

    このほかハッピーロードには、行列のできるクレープ店「ピエロ」や、焼き鳥屋など、たくさんのグルメがある

  • 下町好きにはたまらない昭和チックな一角も

    下町好きにはたまらない昭和チックな一角も

  • 裏道に続く奇妙な三角地帯。普通の生活道路として機能しているもよう

    裏道に続く奇妙な三角地帯。普通の生活道路として機能しているもよう

駅チカなうえ、下町感を楽しむことができて、グルメも豊富。浅草やアメ横などの人気商店街よりもだいぶ地味ではあるけれど、ここには独特の風情があるようだ。何はともあれ、ハッピーロード大山商店街へ行くなら大きめのエコバッグを忘れずに!

※価格は全て税込

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。