これはどういうことなのだろうか。両名の説明によると、「首都高は業務車両に利用されることが多いからです」ということだそうだ。つまりだ。大型連休の前に、自分が抱えている業務をこなし、なるべく後顧の憂いを断って連休を迎えたい。そんなドライバーが増えるのではないかと、首都高では予測している。ただ、これはあくまで予測で、明確な調査データがあるものではないらしい。

首都高の霞ヶ関付近。取材当日はまだ渋滞していなかった

だが、12月28日頃に帰省やレジャーに向かうクルマであふれ、1月2、3日ごろにUターンラッシュでごったがえす、ほかの高速道路とは明らかに動きが違う。川野氏は、「連休中は業務車両が動かなくなるため、首都高の交通量は少なくなると思われます」と話す。

夢の国付近の渋滞に注意

では、具体的にはいつごろ混雑するのだろうか。「まず12月15日に最初のピークを迎えます。そして19~27日ぐらいに大きなピークとなります」(鈴木氏)。つまり、この原稿が掲載される頃が、首都高がもっとも混む時期ということになる。

なお、ガラガラになるのかというとそうではなく、葛西出口、川崎浮島JCTは要注意だそうだ。前者はもちろん“夢の国”を目指すクルマ、後者はアクアライン経由で木更津方面のショッピングセンターに向かうクルマによる渋滞が予想される。

ただ、今年は1月4日、5日に休暇が取れれば、大型連休となり、Uターンラッシュも分散される可能性が高い。とはいえ、物流などの業務車両は動いているだろう。混雑しない日時を選んで、首都高を利用するべきなのは、例年と同じだ。